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海自による「殺人事件」と、石原慎太郎の卑しさ

ここでは、「海自による「殺人事件」と、石原慎太郎の卑しさ」 に関する記事を紹介しています。
イージス艦「あたご」による事件について、もう一度書いておく。
これは、海上自衛隊による殺人事件である。
清徳丸
昨日の朝日新聞夕刊では、イージス艦が清徳丸を認識したのが衝突する12分前であり、そのことは事件当日(19日)夜には石破茂防衛相に伝えられていた。にもかかわらず、石破はその後も「清徳丸を発見したのは2分前」という説明を繰り返していたことを報じている。
また、12分前だったことを防衛相幹部が説明したのは事件翌日(20日)夕方の自民党合同部会においてだったこと、さらに事件から一週間近く経った25日、増田防衛事務次官が12分前の事実を知ったのは20日の昼だったことが、防衛省での会見で記者団に明らかにされたことも伝えている。



清徳丸発見が事件発生の12分前であったにもかかわらず、2分前だったと誤った情報を流し続けた石破茂
そして12分前であったことが事実であることを25日になってようやく認めた防衛省。

このもたつきは一体、何なのだ。
これが国の緊急事態に対処するために設けられた組織のすることか。
石破は「事実確認には時間を要した」旨の言い訳をしているが、人ふたりが海中に投げ出されたというときに言うべき言葉ではない。防衛省は、事件当日の19日午前には「あたご」の航海長をヘリコプターで省内に呼びつけ、事情聴取しているが、その席には石破茂も同席していたという。明らかに事件隠蔽のための口裏合わせをしていたのだろう。そう思われても仕方のない行動を取っている。
しかも、発見が衝突の12分前だったという発表が行われたのが、なぜ自民党の合同部会でなければならなかったのか。痛いところを突かれるのを恐れたためだったのか。ならば、自民党も今回の事件では同罪である。

巨大な自衛隊艦船が無謀な航行をしたためにちっぽけな漁船がふたつに裂け、ふたりの漁民が冷たい海中に沈んだ。
すでに「カナダde日本語」の美爾依さんが怒りの記事をエントリーしているが、海自は、事故にあったふたりを助けるどころか見殺しにして、あとは事後処理をいかに矛盾なく行うかに汲々としている。まるで、ひき逃げの犯人のようである。石破と自民党は、その手助けをしている。なんという指導者であり、政権与党なのだ。
海自がやったことは、クルマでいえばひき逃げという卑劣極まりない犯罪に等しい。ひき逃げを犯した者に対しては、厳しい処罰が必要であり、そのためには責任者である「あたご」の艦長、航海長らを証人喚問して追及すべきである。そして組織の責任者である石破茂には辞任させるのが筋である。
石破茂

この点については、「世に倦む日々」でthessalonike4さんが厳しい言葉で追及している(「艦長と当直士官を証人喚問せよ - 厳罰こそ最大の再発防止策」)。さらに同ブログの「イージス艦問題への政治の無反応 - 漁師の遭難は自己責任」では、激烈な言葉でこの事件に対する怒りをぶちまけている。私は圧倒されずにいられなかった。以下、その言葉を引用させていただく。

行方不明になった漁師の若者は、父親を助けるために高校を中退して漁を始め、そして上野のホームレスのために捕った魚を運んで配っていた。高速道路も通ってない千葉の房総の僻地から、わざわざ上野までアジやサバを車で運んで届けていた。その漁師の船に1400億円のイージス艦が衝突して事故が起きた。自衛隊は情報を隠蔽し、責任逃れに終始し、事故から一週間経ったこの時点でも、まだ責任者が国民の前に顔を出そうとせず、時間を稼いで、国民の関心が薄れて事件がうやむやになるのを待っている。今の日本をこれほど象徴している事件はない。現在の日本の社会矛盾をこれほどくっきり浮かび上がらせている現実はない。辺見庸的な、絶句して鬱屈して悶絶するほどの、神経が破裂するほどの、魂魄が割れて砕け散るほどの、渾身の怒りを覚えなければ嘘なのだ。溢れるほど大量の、小便も枯れて出なくなるほど大量の、憤慨と悲嘆と憎悪の体内の水分が涙腺から分泌されて当然なのだ。

海上での「ひき逃げ事件」を何というか知らないが、この事件と、その後に行った自衛隊の隠蔽工作は厳しく追及しなければならない。この件に関しては、新聞テレビの報道もあてにならない。防衛省スキャンダル、年金問題は少しも片付いていないのに、民主党の小細工に共鳴して暫定税率問題に国民の視線を誘導し、今度は沖縄での少女暴行事件と海自の事件に対してロス疑惑を持ちだして注意を逸らそうとしている。
われわれは、騙されてはいけないのだ。もうこれ以上、政府やマスコミのすることに踊らされてはいけないのだ。

そしてもうひとつ。
マスコミに踊らされて石原慎太郎を都知事にした都民へのツケが、どんどん回ってこようとしている。
この政治家については、ほんとうにいくら言葉を重ねても足りないほどの侮蔑と嫌悪感しか湧いてこない。
つくづく、私は元都民として、なぜ今の都民はこのような言葉を知らない浅慮で尊大な極右思考の塊のような男を首長に選んだのかと情けなくなる。梨本勝に似た、品性の卑しい顔をした男を首都の代表にしたことを恥ずかしく思う。
ディーゼル車を規制する、大銀行に外形標準課税するとわかりやすい政策を打ち出したが、成果を上げたのはこれだけで、銀行税の方は条例の無効確認をした銀行側に敗訴している。

あとはポピュリストお得意の東京マラソンを開催する、東京オリンピックを誘致するといった、華やかで口に美味しそうな言葉を並べただけで、さも実行力がありそうに見せかけながら、その実やっていることは都民の税金を食い物にしているだけではないか。
おのれの浅慮を現実化するために、弱者を追い詰めているだけではないか。
情実人事を行って私腹を肥やしているだけではないか。
まわりにイエスマンを配置して、ふんぞり返っているだけではないか。
都合の悪いことを聞かれると、すぐ恫喝するヤクザと変わらない体質の男ではないか。
人間として、石原慎太郎は、最低の部類に属する男である。
石原慎太郎
今、石原は、金融・財務の知識もないくせに中小企業を救うというアメをぶら下げて新銀行東京を設立し、案の定、1000億円もの金を出資しながら経営を破綻に追い込もうとしている。そして責任は経営陣に転嫁し、あらたに400億円の追加出資という税金の無駄遣いをしようとしている。慚愧に堪えないなどとわかったような言葉を弄しているが、腹の内では舌を出しているのである。損失は税金でいくらでも穴埋めすればいい、その程度の認識で逃げ切ろうとしているのである。
東京都民はいつまでも、このような男を代表として立てておく恥辱に耐えるべきではない。
新銀行東京の失敗を教訓に、またこれをいい機会にして、石原を都知事の座から引き下ろすべきだ。
愚かなポピュリストによる政治が、結局は通用しないのだということを広く知らしめる必要がある。

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コメント
この記事へのコメント
石破さんについては、私のBlogにてもコテンパンにしておきました。
http://bityuu.blog111.fc2.com/blog-entry-118.html
石原慎太郎は、外見的はカッコイイ部類に属すると思う。
確実にモテるタイプ。
この年齢まで、モテてチヤホヤされて育ってしまうと、こんな嫌な人になってしまう。
とにかくオボッチャン育ちの人には、等しく反感を覚えます。
2008/02/28(木) 09:19 | URL | モンテカルロもん吉 #tz/xCSdw[ 編集]
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