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動物の食の安全だって、大切だ

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実をいうと、私はジプシーである。

ドッグフード・ジプシーという名のジプシーである。

前にも書いたことがあるが、わが家にやってきた4匹目のワンコ(フレンチブルドッグ)は、アレルギー体質をもっている。
そうとは知らずに買ってしまったのだから仕方がないが、なんとも厄介なワンコを迎え入れてしまったものだと思う。
アレルギーとわからないうちは、他の3匹は何でもないのになぜ彼(すでに去勢しているのだが、いちおう名誉のため彼と呼んでおく)だけが、いつ見ても目にはどでかい目ヤニがたまっているし、耳の中が臭いのだろうと思っていた。垂れ耳のパグは比較的外耳炎になりやすく、わが家のパグたちも1、2度薬を処方してもらったことがあるけれど、彼の耳は臭すぎた。

病院に連れて行くと、医者は言った。
「ああ、ひでえ外耳炎だ。だけど、何でこんなに風通しがいい耳なのに外耳炎になるかなあ」
ブルース
ご存じの方が多いだろうが、フレンチブルドッグの耳はピンと立っているのが特徴で、見た目はこれ以上ないほど風通しがよさそうな形をしている。
とりあえず、そのときは抗生剤と耳の洗浄液をもらってきて、一週間か十日ほど薬の服用と一日2回の耳クチュクチュを続けた。おかげで何とか症状は治まってきた。

ところが、しばらくするとまた耳が臭いだし、今度は体中を掻きはじめた。掻きすぎて、お腹が禿げてきてしまった。で、また病院。
「ああ、これはアレルギーだね」
はあ、やっぱりそうか。
「完全に治すには、アレルギーの原因物質を調べなくちゃならないけど、その検査はけっこう面倒なうえに高くつくんですよ」

思い返せば、これが私のジプシー生活が始まったときだった。
アレルギーを治すには、アレルギー反応を起こす物質を体に入れないようにするのがいちばんだ。このとき、病院ではステロイド剤も処方されたが、あまりこの薬には頼りたくない。
とすれば、大事になってくるのは食べ物。エサである。
ところが、病院が勧めてくれたフードは、私にとっては目の玉が飛び出るほど高いものだった。それまでパグたちと一緒に食べさせていたフードの、優に7倍くらいするものだった。
パグたちにだって悪いものを食べさせていたわけではない。サイエンスヒルズとかアイムスのラム・アンド・ライスを与えていた。これらのフードだって、いちおうアレルギーが出にくいとされている素材を使っているはずなのだ。
でも、フレンチの彼にはそんなものではなく、タンパク質を厳密に調整したフードが必要で、それがやたらめったらに高価ときているのだ。

それでも、しばらくの間は医者が取り寄せてくれる処方食を買って食べさせていた。だがこれから先もずっと、このバカ高いフードにしなければならないというのは正直なところ、大きな負担だった。数ヶ月続けたところで、ひとまず様子を見ることにしますと獣医に言った。
そして、私は他にもっといい方法はないかと調べ始めた。つまり、もっと安くてアレルギーを起こさずにすむフードはないかと探すことにしたのだ。
調べた限りでは、手作り食にするのがいちばん安全らしいことがわかった。
手作り食にするなら他のワンコたちも同じものにしてやらなければ承知しないだろう。パグは食い意地が張った犬なのだ。フレンチも負けてはいないが。
けれども、厳密に栄養素をそろえて食事を作る手間、そして作った食事を保存する手間を考えると、怠惰な私には「ちょっと無理だな」と思わざるを得なかった。無理なことは続けられないに決まってる。

それではベストではなくともベターな方法を執ろうと考え、いろいろなドッグフードを調べてみた。
ドッグフードと一口に言っても、ピンからキリまで、ほんとにたくさんの種類の商品が出回っていることには驚かされる。
そのなかから「手頃で、しかも体によく、アレルギー物質をふくまないもの」を探し出すのは至難の業だ。ネットを見ていくと、可愛いワンコたちのために何を食べさせたらいいのか悩んでいる飼い主たちがけっこう多いらしく、2ちゃんねるでもドッグフードのスレが何本も立っていた。最適のフードを求めて思い悩む飼い主を揶揄してドッグフード・ジプシーと呼んでいたが、私もまさしくその一人なのだった。
これはと思ったフードのメーカーのHPを調べ、ワンコたちに必要な栄養素をふくみながらアレルギー物質がないものかどうかを調べる。でも、絶対にいいものかどうかは食べさせてみなければわからない。とりあえず、これはどうかと思ったものを通販で手に入れた。

食付きはすこぶるいい。便の状態も良好だ。これならいけるかもしれないと思った。しかし2月たち3月たっても、彼の状態は変わらなかった。耳の状態はずっとよくなったが、相変わらず目ヤニは出るし、体中掻きむしっている。そのうち、掻きすぎて自慢の耳がハゲちょろになってしまった。
私が試していたのはアメリカで作られている、一応プレミアムフードと呼ばれているものだったのだが、値段ばかりがプレミアムで、彼に合ったフードはみつからない。その後もいくつかの銘柄を試してみた。

そうこうしているうちにアメリカで大問題が起きた。
中国産の原料を使用したフードを食べた犬や猫たちが死亡する事件が相次いだのだ。
今思えば、毒入りギョーザパニックは、このときに予見できたものなのかもしれない。ニュースにもなったこの事件は、私をふくむ愛犬家たちを大いに心配させた。すぐれたフードとして輸入されていたフードは多くがアメリカやカナダから輸入された製品だったからだ。

中国の業者が製造していたフードにはプラスチックの原料として使われる「メラミン」という化学物質が混入されていた。この物質が入っていると、タンパク質含有量を高く見せかけることができるのだという。摘発された製品には、「最低含有率75%」と表示されていたという。毒入りフードを販売していたメーカーにはけっこう有名なところもあり、私も一時その商品を使っていたことがある。
あわててメーカーのHPを見たが、そこには日本に入ってくる商品には危険物質はふくまれていないという報告があった。

しかし、ドッグフードに対する不安は高まるばかりだった。加工されて粒状になったフードを見て、どれがいいものなのか判断することは不可能だ。とすれば消費者はパッケージにある表示に頼るしかない。それが今、信じられなくなってきているのだ。
幸い、日本では中毒死する犬や猫の報告はないようだが、アメリカでは今月6日、ミズーリ州の連邦大陪審が原料を製造した江蘇省のメーカーなど中国企業2社とネバタ州の輸入業者を起訴した。
産経ニュースでは次のように伝えている。
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 食品医薬品局(FDA)が同日発表したもので、3社の経営者らも同時に起訴された。3社は共謀して、米国で使用が禁止されている化学物質メラミンを混入した原料を「小麦グルテン」と称して800トン(85万ドル=約9000万円相当)を米国に輸入した疑い。中国当局の検査を逃れるため偽の申告もしていた。

 メラミンを混ぜると原料のタンパク質含有量を高く見せることができ、製品には「最低含有率75%」と偽表示されていた。この原料を使いカナダのメーカーが製造したペットフードで昨年3月以降、イヌやネコが大量に中毒死していたことが発覚した。

 中国政府はこれら中国企業2社を営業停止処分にするとともに責任者を逮捕。このペットフード禍は中国製品への消費者不信が広がる契機となり、その後も、有毒練り歯磨き粉のほか、抗菌剤が検出された魚介類の輸入禁止、さらには鉛が混入した玩具の大量回収と波及していった。

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まったく、とんでもないことをやってくれるよ、中国は。ほんとに彼らは金のためなら何でもやるようでコワイ。
幸い、この数ヶ月使っているフードは彼にとってよかったようで、この頃はほとんど目ヤニがつかなくなったし、体臭もきつくなくなってきた。ハゲちょろはまだ治らないが、真っ赤になっていたアゴの下もきれいになってきている。
わが家では、去年からメスのパグが膀胱炎を起こしやすくなり、今はそれこそ病院の処方食に頼っている。これも高いが仕方がない。
しばらくはこの処方食と、フレンチ君に相性がよさそうなフードの2本立てでいくことになりそうだ。

そして最後におまけ。
20日の朝日新聞朝刊にこんな記事が出ていた。
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ペットフードの安全性を確保するため、政府が今国会に提出する予定の新法案の内容が19日、明らかになった。国がペットフードの製造方法・表示の基準や成分の規格を設定し、合わない場合には製造などを禁止、有害物質が含まれれば廃棄や回収を命令できるようにする。違反すると、個人には1年以下の懲役か100万円以下の罰金を、法人には1億円以下の罰金を科す。
 法案は「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」。対象動物は政令で定める。当面、ペットフード流通量が多い犬と猫を想定している。

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動物を飼う側からすれば、遅すぎる政府の対応だと思うが、まずは明るいニュース。
これでドッグフード・ジプシーも少しは減るのだろうか。

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