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なぜ、みのもんたがローマ帝国なんだ?

ここでは、「なぜ、みのもんたがローマ帝国なんだ?」 に関する記事を紹介しています。
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正月三賀日も、例年のごとくあっという間に過ぎていった。
やはり正月らしい気分はどんどん希薄になっていき、テレビだけが、このときばかりと着物姿になった芸人たちや女子アナであふれかえって虚しいバカ騒ぎを演じている。
とは言っても、私はほとんどテレビは見なかった。見ないけれども、テレビが毎年芸もなくやっていることに変わりはないから、虚しいバカ騒ぎというのである。

そのなかで、題材に惹かれてスイッチを入れた番組がある。
3日18時半から、およそ4時間半にわたって放送した「新春歴史ミステリー古代ローマ1000年史」という番組だ。
塩野七生の『ローマ人の物語』を下敷きに制作したものだという。
ただし、司会進行がみのもんたであることと、TBSが放送するということだけで、半ば以上は諦めた気持ちにはなっていた。

言うまでもなく、みのもんたとTBSといえば、問題発言の多い劣悪番組「朝ズバッ!」の組み合わせ。これにローマ1000年の歴史を語らせようという発想からして気持ちが萎える。
塩野七生も国から勲章までもらった著作だというのに、よりによってこんな者どもに制作を許すことはなかっただろうに。

思った通り、番組は開始早々、アリタリア航空やローマ観光局、それにブルガリだかのブランドメーカーの宣伝臭ぷんぷんのタイアップコーナーが続き、合間にみのもんたが顔を出してコメントするという構成だった。
その、みのの台詞が笑わせる。
「ローマ帝国の歴史を見ると、現代日本の状況と非常によく似ていることがわかる。ローマの歴史を学ぶことによって、今の日本が抱える問題解決のヒントになるのではないか」

言葉だけを見ればその通りだろうさ。
だけど、この台詞がみのの本心で語られているはずがない。新自由主義の庇護の下、大金持ちになったこの男が、本気で日本が抱える問題など考えているわけがないじゃないか。
案の定、みのは、さして必要もないのにイタリアまで飛び、ワインとパスタを食らって「最高だね!」などとほざくのだ。

つくづく、人間というのはいくら懐が豊かでも心が卑しいと、そのいやらしさが顔に出るものだなと、みのを見て思った。あれはどう見ても、高利貸しの因業爺か、人の足元を見て値踏みする不動産屋のオヤジの顔つきだ。

これにバラエティでは人気があるらしい安住という安っぽいアナウンサーがついて、まさしくバラエティとして番組は進められていく。
ローマといえば何を連想するかと、いつとったのか定かでないアンケート結果を出してきて、その1位はやっぱり「ローマの休日」ときたもんだ。なんだろうね、このあたりでもう嫌気がさしてきた。画面では映画に登場するローマの遺跡と、その現在の様子が映し出されている。
有名な「真実の口」が、古代のマンホールの蓋だったらしいなどと解説が入る。

現代の日本の問題を解くヒントを探すどころか、合コンでも役立たないような雑学ばかり。
みのと、番組スタッフの志の低さが透けて見える。

『ローマ人の物語』が語る、重要なテーマは「よき統治とは何か」であったはずだ。
なぜ、ローマ帝国は1000年もの間、栄えることができたのか。その間には政治的な混乱や金融危機のような問題も起きている。富める者と貧しい者との格差が広がった時期もある。こうした問題を、時の統治者たちはいかにして切り抜けたのか。そこに焦点を当てていかなければテーマの本質が見えてこない。

イギリスBBCが作ったドラマを拝借したドラマ部分は、それなりに迫力があった。
しかし『ローマ人の物語』でもうひとつ重要なポイントは、この著作が非キリスト教者の視点から描かれたものであるということだ。キリスト教的な感性を持つ欧米人には見えなかったものが、塩野七生の歴史観にはある。それならば、TBSはBBSのビデオを拝借するといった手抜きをすることなく、自前でドラマを再現すべきだっただろう。

こんな志の低い番組に4時間もつきあうのはご免だ。ハンニバルとスキピオが闘った「ザマの会戦」までで私はスイッチを切った。
せめてNHKが作っていたら、もう少しつきあえたかもしれないのに。
ますます民放が垂れ流す番組が嫌いになった。

2011年には地デジに切り替わるというが、くだらない番組を見るために、誰がテレビを買い換えるかよ。
今の日本では、政治だけでなくテレビ局の再編も必要なのではないか。再編してもあまり期待できないことも両者に共通しているのだが。
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