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増え続ける過労死・過労自殺とパチンコ店放火事件など

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大阪市此花区で起きたパチンコ店放火事件については、触れようと思っていなかった。

しかし犯人の高見素直(41)が自首して逮捕され、犯行の動機として「仕事もカネもなく、人生に嫌気がさした。通り魔みたいに誰でもいいから人を殺したいと思った」と自供したことを知り、これは触れておかなければならないと思った。

つまり、今回の事件もまた、人生絶望した人間が見知らぬ人を巻き添えに無残な犯行を起こしたことで、記録にとどめておく必要があると思ったからだ。

ここ数年、われわれは幾度となく人生絶望した人間が犯した犯行を目にしてきた。
近くは1年前の6月、秋葉原の歩行者天国に自動車で突っ込み、通行人をナイフで殺傷した加藤智大の事件が記憶に新しい。
翌7月には東京八王子市の駅ビルで、女性2人が包丁で刺され死傷した。捕まった菅野昭一は「大きな事件を起こして両親を困らせようと思った」と話し、誰でもいいから殺そうと考えていたことが明らかになっている。
さらに10月には大阪市浪速区の個室ビデオ店で客16人が死亡した放火事件。この事件では、離婚や早期退職で人生に挫折した小川和弘が捕まっている。
昨年は3月にも茨城県土浦市で金川真大が、人生に嫌気がさし、死刑になりたいという願望から8人を殺傷した。

どの事件にも共通しているのは相手は誰でもよかったという場当たり的な犯行である点と、その動機に人生に対する深い絶望が横たわっている点である。

こうした事件を防ぐにはどうしたらいいのか。
それぞれの事件後には、警察関係者や弁護士、心理学者など、専門家たちがテレビに登場してそれぞれの意見を述べていた。
ことに、凶器としてナイフが使われた土浦の事件と秋葉原の事件以降は、アウトドア用の器具としてどこでも売られていた両刃のナイフ(ダガーナイフ)が斑馬を規制されるようになった。
大阪で起きた個室ビデオ店の事件では、迷路のようになっている店の構造が問題となり、火災に対する備えの重要性が叫ばれた。

今回の高見素直が犯したパチンコ店放火でも、昨日のニュースでは消防関係者が出て、「どんなに規模が小さい店でも、スプリンクラーの設置が必要だ」と述べていた。

しかし、これらの犯罪のいちばん重要なポイントであるはずの、犯人たちがなぜ人生に絶望したのか、という点については何も語られない。
加藤智大が事件を起こした直後は、派遣労働者たちの過酷な労働環境や、人をモノとして扱う人材派遣業者やその受け入れ会社の非人間性が非難された。

けれども、それから1年以上がたった今、また同じように人生に絶望した男が人を無差別に殺傷する事件が起きたというのに、この男の絶望については語られることがない。

われわれは、あの秋葉原事件から1年が過ぎたというだけで、派遣労働者の問題も、非人間的な労働環境の問題も解決したと思っているのだろうか。
あるいは、この社会に生きることがいかに難しく、希望さえ持てなくしているという事実から目を反らすように教え込まれてしまったのだろうか。

加藤智大の事件のとき、私は、同じようにこの社会に絶望しているし、大きな不満を抱えて生きている。もしかしたら自暴自棄になって、私自身もまた破滅的な行動に出るかもしれない。加藤と私は同じ人間だと書いた。
その思いは今も変わらない。
社会は閉塞して息苦しく、名ばかりの自由はあるけれど、経済的な苦しさや精神的な辛さに、今にも押し潰されそうになっている。
こうしてブログを今も書いていられるのは、ほんの偶然と言ってもいいのかもしれない。

今の日本社会は、一部のゆとりのある人々にとっては過不足ない社会かもしれないが、生活にゆとりが持てない人間にとっては毎日がギリギリの崖っぷちを歩いているようなもので、一度バランスを崩したら、犯罪を犯すか自殺するしか自分を解放する術がない。

一連の無差別殺人事件で、いちばん語られる必要があるのは、この社会が持っている病理であり、歪みを正していくための方法についてだ。
ナイフの販売や所持を規制したり、火災の時にも対応できる設備を作るのは、下痢をしたときに下痢止めを飲むのと同じだ。たとえ薬のおかげで下痢が止まったとしても、体内に蓄積される有毒物質をすっかりはき出さない限り、根本的な治癒は望めない。

昨日のニュースでは、過労死・過労自殺についての報道もあった。
毎年3万人以上が自殺しているなかで、過労自殺もまた増加しているという。
しかし過労死や過労自殺をしたとしても、遺族がそれを証明するためには大変な障害があるという。
まず、企業側が社員を過労死・過労自殺に追いやったことを認めたがらない。
そのうえ、過労死・過労自殺の実態を知ろうとしても、労働局が企業名の公表を拒む。企業名を公表すれば、その企業の業務に支障が出る可能性がある、というのが理由だ。

自殺者が1日に100人も出ているという、戦争よりもひどい現実にありながら、企業にしても労働局にしても、なんという後ろ向きな姿勢だろう。
国は自殺対策プロジェクトをスタートさせているが、その成果は上がるどころか、一向に自殺者の数は減らず、今行っているような手ぬるい対策では早急な効果は望めないのではないか。

自殺もまた人生に絶望した人間が、最後に選ぶ道である。

生きて行くことの苦しさから逃れる選択肢が、犯罪か自殺しかないとしたら、あまりに酷いことだとはいえないか。

景気対策として気前よく補正予算からバラマキを続けてきた麻生太郎には、日本の社会が抱えている本当の問題が見えていないし、解決する気もないだろう。
この異常な社会の上でままごとのような閣僚人事を行い、不祥事を起こしては首を挿げ替えるといったゲームのような政局に明け暮れている人間どもには、犯罪を犯した人間や自殺していった人間の心の闇は分かるまい。

人の痛みを共有できない今の日本には、私はつくづく嫌気がさしている。嫌悪しているといってもいい。
自分でももてあましてしまうほどの嫌悪感を抱きながら、一縷の望みをまだ捨てきれずにいるのは、もうすぐ政権交代が実現し、今よりは少しでもマシな社会が実現できる可能性がないわけではない、と思うからである。

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関連タグ : 人生, 絶望, 過労死, 自殺,

コメント
この記事へのコメント
ooaminosora様
こんにちは。題意と関係ないコメントばかりで申しわけございません。また児童ポルノ禁止法関連です。本日7月9日、与党と民主党が修正案を持ち寄るというニュースを先日見ました。
社民党の保坂展人さんが危惧を持って国会で質問し、ブログで論点整理を掲載されているので、ご一読いただければと思います。
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/1572f2517ac43bbc0a7706c4bb485921

昨日ネットを見ていましたら、児童ポルノサイトへのアドレスの掲載で逮捕者が出たそうです。リンクを貼った人間も、掲示板の開設した人間も。リンクを貼られただけで、犯罪となるのか、とても危惧するところです。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51232218.html
2009/07/09(木) 09:09 | URL | 散策 #TY.N/4k.[ 編集]
>人の痛みを共有できない今の日本には、私はつくづく嫌気がさしている。嫌悪しているといってもいい。

仰るとおり、私も同感です。

「負け組は自己責任」だとか、「自分の不遇を社会のせいにするな」とか、あまりにも冷たい言動が多すぎます。まったく、イヤになりますな。。。
2009/07/09(木) 23:13 | URL | 風 #9CJgV/mU[ 編集]
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