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「敵基地攻撃論」に熱くなる前に考えるべきこと

ここでは、「「敵基地攻撃論」に熱くなる前に考えるべきこと」 に関する記事を紹介しています。
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北朝鮮の核実験とそれに続くミサイル発射実験に、日本国内はなにやら色めき立っているかのように見える。
国内ばかりではない。核実験を強行したことに対しては、国連の安保理も懸念を示し、非難決議を採択した。これまで北朝鮮をなにかとかばってきた中国とロシアも、今回は非難する側に回っている。

北朝鮮は今月に入って再びミサイル発射実験を実施する準備をしているようだが、自民党内では今、敵基地攻撃論がさかんに取りざたされている。中川(酒)や安倍晋三のような極右政治家は以前からこれを主張し、憲法にも取り入れるべきなどと世迷い言をいっているが、今や彼ら極右政治家だけでなく山本一太のようなへたれ議員までもが、「北朝鮮に対する抑止力強化を考える会」で「敵基地攻撃能力を防衛大綱に入れていくキャンペーンを強めていきたい」と挨拶している。

座して死を待つのを潔しとしない。

対北強硬論者たちの基本にあるのは、戦前の政治家たちも好んで使った武士道精神の受け売りだ。

しかし、どうにかならんのかね。
この大時代なかび臭いような言い回し。
ま、こういう言い方が好きなのは自民党の議員だけじゃなく、左派ブロガーに人気の植草一秀なんかも大好きなんですけどね。

私はこんな言葉、大嫌いだ。聞いただけで拒絶反応が起きてしまうよ。

彼ら「座して死を待ちたくない」連中は、ただやられるくらいなら、せめて一発くらい仕返しをしてやらなければ気が収まらない、という理屈で適地攻撃論の必要性を説いているわけだが、不良のケンカじゃあるまいし、もうちょっとましなことは考えられないものだろうか。

今日、1日はアメリカのビッグスリーのなかでも長くトップに君臨していたGM(ゼネラル・モーターズ)が、ついに破産法を申請し、これからは政府が株式の72.5%を保有する国営企業として再建の道を歩むことになった。
GMのような巨大企業でも経営を誤り負債が山積みとなれば破綻してしまうのだ。

これはなにも企業だけに言えることではないだろう。
たとえば北朝鮮は2004年の国民総所得が2兆円で、日本の280分の1、韓国の40分の1にすぎない。国家予算にしても3600億円で、これは島根県の予算よりも低い額である。
こんな国が核兵器を作り、大陸弾道ミサイルなどを量産していけるのか。
軍事には暗いが、平気を作るには莫大な金が必要であることくらいは私だって知っている。

とすれば、今の北朝鮮の国力で、ミサイルを撃ち続けるのは無理に決まってる。
だって金がないんだから、どうしようもない。
今だって国民を餓死寸前の状態にしてまで予算を軍事費にまわすという無茶苦茶なことをやっているのに、もうこれ以上の無理は利かないだろう。

「お父ちゃん、お腹が減ったよ」と国民が金正日父さんに泣きついても、これまでは「ちょっと待ってな。今にお父ちゃんはアメリカからたっぷり金をもらってやるから。そうしたらたらふく食べさせてやるから」
そう言ってなんとか誤魔化してきたのだが、今回はアメリカは見向きもしない。
おかしいな、と思った父さんは小出しに核実験をしたりミサイル発射実験をしてみたりしているが、財布の中身はどんどん侘しくなるばかりなのだ。

こんな国が、戦争を仕掛けてくるかもしれないだって?
まさか、無理だろうよ。
私ならそう思う。
今は突っ張ってるけど、そのうちに音をあげるに決まってるさ。

そうは思わないかい?

もし私が考えていることに少しの分があるのなら、今自民党の議員どもがギャーギャー騒いでいる「敵基地攻撃論」なども、滑稽なものとしかいえないのではないか。

敵基地攻撃して一矢を報いるなどと、大時代なことを考えるよりも、現実的なのは北朝鮮が破綻したときに誰がどのように引き受けるかを今のうちに考えておくことである。
ガリバーとも称されたGMは破綻した。これを引き受けるのはアメリカ政府しかなかった。
北朝鮮もこのままでは近いうちに破綻する。そのとき、混乱を最小限にしてこの国を再生させるには誰が何をすればいいのか。

今、日本の議員たちが真剣に考えるべきは、このことなのではないか。

座して死を待つよりも、と思っているのはわれわれではなく、北朝鮮の方なのだ。

そうだとは思わないもんですかね、自民党のセンセイ方は。

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関連タグ : 敵基地攻撃論, 自民党, 北朝鮮,

コメント
この記事へのコメント
ooaminosoraさん
こんにちは。トラックバックがわりの自ブログのエントリ紹介です。
http://sansaku.at.webry.info/200905/article_9.html
エントリ内でも触れたのですが、アメリカのカーター国防次官が、MDなど開発・購買担当であり、また以前、北朝鮮への先制攻撃論を取っていたとのことで、注視しています。
2009/06/01(月) 20:43 | URL | 散策 #TY.N/4k.[ 編集]
山本一太のブログ(4/9)から、
『私たちは、日本が(あらゆる手段を講じて)「高まった北朝鮮の脅威」に見合うだけの「抑止力の強化」を目指すのは当然だと考えている。国連による「新たな安保理決議」の採択、日米安保体制の再確認、日本独自の「経済制裁措置」の強化、ミサイル防衛システムの更なる配備、開発への協力といった「抑止力強化」のメニューに加え、日本独自で「北朝鮮のミサイル基地等への敵地(策源地)攻撃能力を保持する」ことで抑止力を高めるという選択肢を真剣に検討する段階にあると認識している。』
『日本の防衛政策はあくまでも「専守防衛」だ。が、しかし、「自衛」のために他に手段がない場合には「敵地を攻撃する」ことは憲法違反にあたらないという見方もある。』

かつて、「在外同胞の生命と財産の保全のため」とアジアに軍隊を繰り出した歴史から何も学ばない、おバカ議員だね、彼は。
アメリカとソビエトが「核戦争を抑止するために『決して使えない核兵器』を作り続けた、というおろかな歴史からも、彼は何も学んではいないらしい。

核にせよ通常兵器にせよ、北朝鮮が日本を攻撃することにどのような政治的・国際的・経済的メリットを計算できるか、北朝鮮の支配者もそれがわからないほど無知蒙昧ではない。 北朝鮮は自滅の道を歩んでいるのであり、不慮の事故への備えさえ十分であれば事足りる。 不慮の事故はどこでいつ起きるかはわからないから、言ってみれば、「避けられない不幸」と考えるしかない。(半径20kmの範囲しか守れないPAC3の配備で安心するほど、私たちはおめでたくもなく、それはいわば、人工衛星の燃えカスが我家を直撃するのとおなじ程度に「しかたのないこと」だと思う) 
2009/06/02(火) 10:52 | URL | 団塊のおっさん #NppzAOd6[ 編集]
北朝鮮の挑発は許し難い暴挙であると思ってます。これ以上、日本の顔に泥を塗るなら、日本は国家の名誉に賭けて宣戦布告してほしいです。私達は喜んで戦います。話は変わりますが昔から海自護衛艦が漁船に進路妨害されても何も言わずによけてるんですょ。
2009/06/21(日) 23:35 | URL | 海軍軍曹[i:63682] #4JcWZNxE[ 編集]
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