上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。

「いい人」で許される草なぎと「ダメ男」で消された北野誠

ここでは、「「いい人」で許される草なぎと「ダメ男」で消された北野誠」 に関する記事を紹介しています。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
私は好きである。
しかし好きにもいろいろあって、普段はいい奴なのに、酔うと手に負えなくなる類の人間ガいる。
さいわい、私は酔うと陽気になる質らしく、おしゃべりになって翌日喉が痛くなるということがある。

しかし私の友人の中には乱の気があって、飲んでいるといつの間にか目つきが変わり、こちらの言うことにいちいち絡んでくるようになる男ガいる。素面の時は冗談ばかり言って人を笑わせていた男が、ある一瞬から不機嫌になり、古いつきあいである私に対してさえ、気に入らないことがあると難癖をつけてくる。
いつぞやなどはもう一人の友人と3人で飲んでいて、近頃読んだ本のことなどを話していたのだが、気がつくと一人言葉少なになっていた例の男が怒り出した。
「なんだお前ら、さっきから本のことばっかり話しやがって」
その男は読書とは縁遠い生活をしていることを、私たちは忘れて話にふけっていたのだった。
「俺はな、そういう話がいちばん気に入らねえんだよ」
男は私の胸ぐらをつかんですごんで見せ、今にも殴りかからんとする勢いだった。
「おいおい、よせよ」
もう一人が慌てて止めに入ると、今度はうるせえといってコップの水を浴びせかけた。
あわや乱闘。
私も殴られることを覚悟した。
だが、そこで店のマスターのストップが入り、私たち3人は出入り禁止を宣告されて追い出されてしまった。

古い友人、私の小学校時代の同級生ではあるが、この男は乱なのである。
そして乱ほど迷惑で人騒がせなものもない。
とはアルコールという薬物を含んだ飲み物であり、人の神経に強い作用を及ぼしてしまう恐ろしい飲み物であることを私たちは忘れてはならないと思う。
日本では麻薬は厳しく禁止されているが、依存性が高く、ときには人格を破壊することもある酒に対しては非常にゆるやかな制限が設けられているに過ぎない。

そのせいもあろうか、酔っぱらって失敗をしでかす人間に対しても、この社会は概して甘い対応を取ることが多いように思う。

六本木で泥酔し、全裸になって深夜に大声でわめいたスマップの草なぎ剛は、公然猥褻罪で警視庁赤坂署に逮捕された。草なぎは逮捕されるとき、警察官に体を押さえられると暴れて抵抗し、「裸になって何が悪い」と叫んだという。

絶大な人気を誇る人気グループの一員で、なかでもひときわ善良な若者のイメージがある草なぎ剛が逮捕されたということで、世間は大騒ぎとなり、にわかに同情論が沸き起こった。
ファンだけでなく、日本中の大多数が草なぎを擁護し、アイドルとして日頃大きなプレッシャーにさらされ続けてきた草なぎが、全裸になって叫んだことを「よくやった」、なかには草なぎの行為から「勇気をもらいました」とブログで書く者まで現れた。

しかし、酒乱の幼友達を持ち、自分の父親がアルコール依存症のために脳機能障害を負ってしまっている私からすれば、これほど奇異に映る現象もないと言いたくなる。

私は草なぎ剛というタレントが特別好きでも嫌いでもない。
それでも彼が出ている番組はしばしば見ているし、その番組の中で草なぎがかなりの酒好きであり、アルコールに対して抑えが効かない類の男であることは見ている。
私は、草なぎ剛はかなりの確率でアルコール依存症だと思っている。
アルコール依存症の人間は少しでも体にアルコールが入ると飲み続けずにいられなくなり、泥酔するまで飲み続ける。泥酔すればそこにあらわれるのはアルコールに支配された人間性で、草なぎの場合は限りなく酒乱に近い形でそれが現れた。

つまり、日頃どんなプレッシャーにさらされていようと、34歳にもなった一人前の男が自分を失うほど酒を飲み、あまつさえ全裸になって大声で叫ぶなどは、どの点を見ても同情することはできないどころか理解してやることさえ難しいのである。

私は幼なじみではあるが、酒乱と分かったその友人とはきっぱりと酒を飲むつきあいを止めた。会って話をすることはあるが、「飲みに行こう」と彼が言い出すと、私は帰るといって妥協しない。
おかげで彼とはずいぶん疎遠になってしまったが、仕方がない。
私は酒乱になってしまった男とは友人ではいられないのだ。

しかし日本の世間はどこまでも酒で失敗した男には甘く、今日の報道で草なぎはあの逮捕劇から一月ほどしかたたない28日から再びテレビ活動を再開するのだそうだ。
またあのさわやかな「剛くん」の笑顔が見られると、みんな大歓迎といったところか。

なんとも脳天気なことである。

その一方で、私が捨て置きできないと考えているのは北野誠である。
北野は、自分がパーソナリティを務めているラジオ番組で「あること」を言ってしまった。
何を言ったのか、最近になって少しずつ真相らしきものがあちこちで語られるようになってきたが、正式な発表はいまだにない。
誰もほんとうのところは分からないまま、テレビやラジオという公共の場を仕事の舞台にしていた50歳の男が、突然、問答無用に無期限謹慎を言い渡されて姿を消してしまった。
噂では、ある芸能プロダクションの社長が暴力団組織と関わりがあることを公衆の場で話したことが問題になったというが、一人の社会人がひとつの失言がもとで仕事を取り上げられ、社会から抹殺されるようなことがあっていいものだろうか。

しかし、アル中で酒乱の気がある草なぎ剛にはやさしい態度を見せた日本の社会は、北野に対しては何をしたのか真相も知らないのに、いたって冷たい反応しか示さない。
むしろ、2ちゃんねるなどでは「北野のような生意気な奴は追放されて当然」といった書き込みがなされているのである。

草なぎ剛北野誠
芸能界の力関係で言えば比較にならないほど草なぎの方が圧倒的に強者だろう。人気度においても収入においても北野誠など、足下にも及ばないかもしれない。
だからなのか、草なぎは公然猥褻罪という歴とした犯罪を犯しながらも励まされ、暖かく迎えられようとしている。一方の北野誠は涙の謝罪会見をしたものの事の真相を語ることなく消えていき、そのことを誰も問題にしようともしない。

草なぎが男性器を公然とさらし大声で喚いたのは紛れもなく犯罪で、だからテレビはこぞってこれを報道したが、北野が失言をして闇に葬られたのは犯罪ではないからテレビはこれをスルーし、北野と共に番組に出ていた関係者までが口を閉ざし、そもそも北野誠という存在などなかったかのように振る舞っている。
どう考えても、これはおかしいのではないか。
公平で公正を建前とする公共放送は、このままでいいのか。

日本は言論・表現の自由が認められた国ではなかったのか。
この国は、いつからタブーに触れてはならず、それに触れたものは葬られるのが当たり前になってしまったのか。

私はいまや慄然として、この世の中を見ているのである。

スポンサーサイト

関連タグ : 草なぎ剛, 北野誠, , タブー,

コメント
この記事へのコメント
ooaminosora様
たびたびお邪魔します。北野誠氏の件で思ったのは、業界のかたって、結構、口が堅いなあということです。ネットで、某プロダクションの話は拝見していますが、確定的な情報は出てきません(私が見ていないだけかもしれませんが)。マスコミにあまり載ってこない情報をネットで見て、少しばかり知ったような気持ちになることもありますが、ネットで何でもわかるわけではないのだなあと思いました。
2009/05/14(木) 22:02 | URL | 散策 #TY.N/4k.[ 編集]
こんばんは。
この件についてストレートに記事にされる方が少ない様に思いますが、
貴殿の勇気に敬意を表します。

小生はと言えば、草薙氏の件については自省の念を込めて記事にしましたが、
北野氏の件は事実関係が皆目分からない事もあって記事に出来ていません。
ただ、日本社会の深い闇の部分を垣間見た様な薄気味悪さは感じています。

小生の様な組織に身を置くサラリーマンが何か行動を起こす事は、大変に
困難な事ではありますが、勇気ある方を応援する事は出来るかな、と。

ではまた。
2009/05/14(木) 23:08 | URL | 錨七鉄斎 #m399y5vg[ 編集]
 北野氏についてはあまり存じませんが、一般人と比べても「圧倒的強者」である草なぎ氏に対して日本の世間が優遇したと、私も感じています。お酒を飲んでしでかした不祥事に日本社会は甘い、というのもその通りだと思います。
2010/01/07(木) 23:19 | URL | 思い巡らす亀 #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://funnyarome.blog82.fc2.com/tb.php/379-5a99b2fa
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。