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橋下徹のような上司は絶対にもちたくないものだ

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私が昔、小さな写真店でバイトをしていたときのことである。
その店の経営者は、典型的な小売店主で金の勘定しか頭にない男だった。それでも都内の中心部に支店を2つ、3つと増やしていったのだから、やり手の経営者には違いなかった。

頭のてっぺんから出すような甲高い声で、朝から晩まで細々とした仕事を命じ、少しでも気に入らないところがあるとくどくど小言を言い続けた。
客に対するヘコヘコした対応ぶりと、店員への横柄な態度のあまりの対照ぶりに、私たちバイト連中は徹底的に「社長」(彼は自分をそう呼ぶように命じていた)を嫌っていた。

その社長があるとき、支店に監視用のビデオカメラを据え付けた。
客の万引きを防止するためだと説明されたが、私たちバイトには、それがバイトたちの働きぶりを監視するためのものだということがバレバレだった。
なにしろ、カメラは社長がいつも詰めている店舗には置かれず、バイトだけで営業する店舗だけに据えられたのだから。

仕事をさぼっていないか、商品をちょろまかしていないか、レジから金を抜き取ったりしてないか。
一日中ビデオを回して録画し、棚卸しのときにでもおかしいところがあれば社長はそれを再生して犯人捜しをするつもりだったのだろう。

天上から無表情にこちらを向いているカメラを、私たちバイトはしばしば見上げ、憎らしげに悪態をついたものだ。もちろん、表情だけは平静を装っていたけれどね。

今でもあの社長のことを思い出すと、守銭奴野郎という言葉しか浮かんでこない。
橋下徹

大阪府知事の橋下徹が、廃止方針を打ち出している府立国際児童文学館(吹田市)の館内の様子を調べるため、職員に内緒で2日間にわたってビデオ撮影したことを明らかにした。そのうえで、ビデオを見た橋下は、「(来館者を増やす)取り組みは一切感じられなかった」と酷評。子どもたちが漫画ばかり読んでいたとして、「実際は漫画図書館」と不満を現した。

ビデオ撮影は橋下の私設秘書が行ったようだが、隠し撮りをしたことについて橋下は「民間だったら当たり前のリサーチ」だと言い、問題はないとした。

これに対して文学館の北田彰常務理事は「びっくりした。府民サービスを心がけて、いつ誰が来てもきちんと対応している」と困惑気味に話した。6月から書庫などの見学ツアーを始め、50回で延べ約500人が参加したといい「7月の来館者は昨年の4割増、8月は5割増になった」と反論。さらに「『漫画ばかり』と言われるが、70万点の資料のうち14%に過ぎない」と話した。
府は財政再建案で、文学館を来年度中に廃止し、機能を中央図書館(東大阪市)に移す方針を示している。橋下知事は「行政は予算を付けても、執行の管理ができていない。本当にやっているのかチェックするのが僕のやり方」と話し、廃止を検討する他の施設についても府職員らに「隠し撮り」させる方針を示した。(Yahooニュースより)

橋下徹は隠し撮りといっているが、これは職員から見れば職場を盗撮されたようなものだろう。
そのうえ、夏休み期間のこともあって通常以上に忙しく働いていたのに一方的に「来館者を増やす取り組みは一切感じられない」と断定し、文学館ではなく「実際は漫画図書館」だとこき下ろしたのだ。

私はこのニュースを読んで、あの守銭奴野郎の社長をすぐに想起した。
自分の下で働く人間を信用せず、一方的に監視する。
それでもあの社長はまだ、堂々と監視カメラを店内に据え付けることで見張っていることを店員に知らせただけマシだったかもしれない。橋下の場合は手下を使ってこっそりと職員の怠けぶりを暴いてやろうという魂胆が見え見えなだけにさらに悪質だ。
新自由主義者の橋下は「民間だったら当たり前のリサーチ」とうそぶいているが、一般の職場で実際にそういうことが行われているとして、それで成果が上がるのだろうか。あるいは社員の怠慢をみつけて減給したり降格したりといったことが行われているのだろうか。それで社員の士気が上がるのだろうか。

社員からすれば、そんなことをする経営者は掛け値なしの「嫌なヤツ」であり、そんなヤツのために精を出して働こうという気には到底ならないだろうと思う。

府立国際児童文学館の職員がほんとうに普段から怠けていたのかどうかは分からない。
しかし、わずか2日間ばかり、しかもはじめから予断たっぷりの視点で撮影されたビデオを見て「なんの努力の形跡もうかがわれない」と結論を出せるものだろうか。
職員としてはたまったものではないだろう。

橋下徹。やっぱり嫌なヤツ。

こんな男は絶対に上司にしたくない。
石原慎太郎と同様、人を不愉快にする人種の最右翼といえるだろう。

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関連タグ : 橋下徹, 盗撮, ビデオ, 文学館,

コメント
この記事へのコメント
まともな会社なら、そう何年も保ちませんよ。
部下を信頼せずコソコソ監視するような事は、
「民間だったら当たり前」では全くありません。

そもそもこの男は、やたらと「民間、民間」と
民間出身である事を武器にしたがりますが、
その言動を見聞きする限りでは、「組織に
従事する人間の動かし方」については
全く理解出来ていない様に思われます。

この男のやっている事は、「知事という肩書」
を絶対的な力として振り回し、部下を無理矢理
服従させようとしているだけの様に見えます。

本当に力のある(=成果を出せる)上司というのは、
部下のモチベーションが最大になるように腐心し、
苦境の時は「責任は自分が取るから頑張ろう」と
皆を励まし、叱責すべき時は厳しく叱責しつつ
「共に改善への道を探る」という様な人だと思います。

少なくとも、小生はそういう上司になりたいと
常々思っております。
2008/09/07(日) 23:42 | URL | 錨七鉄斎 #m399y5vg[ 編集]
記事を拝見してこの事件をはじめて知りました。
ムラムラと怒りが湧き、あわせて気分が悪くなり、たまりかねて大阪府知事室に「苦情」のメールを送っておきました。内容は、

>監視カメラ!!!

 なんと低劣な人間 橋本徹。
 恥を知れ!

以上ですが、さすがにこれは気持ち悪くて、黙っていられませんでした。

2008/09/07(日) 23:52 | URL | junko #-[ 編集]
橋下氏が知事になるずっと前から彼の人権感覚には問題があると思っていました。週間ポストでしたか、彼が書いていたコラムかたびたび人権侵害的なことを載せていました。これが弁護士のいうことかと当時思っていました。テレビで”大活躍”する前です。
 彼は零細業者向けの「サラ金」の顧問弁護士をやっていました。社会正義を実現することが責務の弁護士としてあるまじきことです。サラ金問題で被害者救済に献身している宇都宮健児弁護士や多くの弁護士とのあまりの違いにがくぜんとします。犯罪者であっても、人権は保障されるべきです。被疑者となりあるいは被告人となった人を弁護するのは尊いしごとです。しかし、貧しい人を骨の髄まで搾り取ろうというサラ金の顧問弁護士として協力し、顧問料を得ていた、これだけでも弁護士の資格はないと思います。暴力団の顧問弁護士をするのと同類です。裁判で犯罪者にも法的保護を保障するために弁護をするのと質がちがいます。
 橋下知事が、児童文学館を盗撮第1号に選んだのにはわけがあると思います。それは、かれのやった削減のなかで教育費削減とともに、1,2を争うほど批判、反発が多かったからです。これからも反発がおさまらないだろうと予想して、9月府議会にむけて文学館攻撃の材料を手に入れようとしたのだと思います。
 それにしてもやり方がきたない。目的のためには手段をえらばないという言葉は彼のためにあるようです。もとより目的と手段は一致するものです。こんなきたない手段を使うその目的もいかがわしい。なにがなんでも文学館をつぶすという目的が。「漫画ばっかりやないか」という見当はずれの罵詈雑言も、彼が今もって児童文学館の内容を知らないことを示しています。漫画もふくめ(しかも小さな付録まで)あらゆる児童書を収集保存している日本で随一の施設、図書館ではなく、閲覧はできるが貸し出し目的の館ではない、れっきとした研究施設なのだということが理解されていない。府立図書館と比べて人がどうのということ自体意味がない。
 児童文学館のことを、またそこで働いている職員のことを問題にするなら、閲覧に訪れたこどもたちや、児童文学の研究者たちに、これをきくのが一番だと思います。
 とにかく、こんなもの金の無駄だといいたいために、姑息な手段をつかい、自分の目的に合った形でビデオをつかおうというのでしょうが、とにかく人権感覚を疑います。
 きたないやり方、人をおどしたり、罵倒するようなことはやめろといいたいです。弁護士資格をもつならば。(いや、弁護士でなくとも、人間ならば当たり前ですよね)
2008/09/08(月) 12:35 | URL | やまちゃん #-[ 編集]
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