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久々に映画をはしご

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1日は映画の感謝デーということで、どの映画館も1000円で入場できる。
今年に入ってから、あまり興味をそそられる映画がなかったせいか、先月はほとんど観なかったけれど、今回は久々に2本の映画をはしごした。

1本目はリドリー・スコットの「アメリカン・ギャングスター」。
実話に基づく作品ということだが、なかなか面白かった。
ヘロインを現地買い付けをして中間マージンを省き、高純度・低価格のブツをジャンキーたちに提供し、巨額の富を築く黒人マフィア、フランク(デンゼル・ワシントン)。彼がやったことは、ついこの間まで日本でもはやった「価格破壊」の麻薬版だ。彼のおかげで老舗のイタリアン・マフィアたちは打撃を受け、アメとムチを使ってすり寄ってくる。冒頭、フランクのボスが「近頃はアジアのメーカーから商品を大量に買い付けて破格値で売る店ばかりになってしまった。小売店のサービスはどうなってしまうんだ」と嘆く台詞が皮肉。
日本でも中内功がそれをやって流通業界に衝撃をもたらしたわけだけれど、アメリカではベトナム戦争をやっていた頃に、ヘロインでそれをやっていたわけだ。

フランクを追う側の麻薬取締官リッチーを演じるのはラッセル・クロウ。
だいぶ贅肉がついたな、と思わせたが、それも役作りだったのか。
度胸と才気でのし上がっていくフランクに対して、リッチーは不器用な落ちこぼれ警官として登場する。なにしろ、警官へのワイロをしこたま乗せたクルマを摘発し、おかげで周囲の警官から村八分になってしまうのだ。女にはだらしないし、カミサンからは離婚を迫られ、養育権も取り上げられようとしている。
けれども、落ちこぼれだが正直な警官であることに目をつけた麻薬取り締まり局が、リッチーをスカウトする。「アンタッチャブル」のエリオット・ネスのような役目を負うことになるのだ。

アメリカン・ギャングスター
さあ、ここからがフランクとリッチーの行き詰まる対決、といきたいところだが、映画は単純にふたりの対立構造を描くのでなはない。60年代から70年代にかけてのアメリカ社会は、ベトナム戦争に翻弄されていた時代にあり、社会では汚職に手を染めた、腐った警官がマフィアに匹敵する悪行を重ねていたことを描いていく。

おかげでフランクとリッチーは、片方は悪行に手を染めていても家族を大切にし、教会にも通い、慈善活動に熱心な紳士として描かれるし、片方は相変わらず女癖が悪くて離婚裁判に出廷すれば女性弁護士とセックスしてしまうという無軌道ぶりが描かれて、善と悪の対決という図式には簡単に納まってくれない。30年代のギャングを描いた「アンタッチャブル」のようなヒーロー譚は、もはや伝説になったかの感がある。

それにしても、麻薬の密輸を、アメリカ軍がやっていたという事実には驚く。その方法まではここでは書かないが、いつの時代も戦争というのは大義名分に隠れた金儲けの手段になるということだ。イラクに侵攻したアメリカは、兵士たちの犠牲と引き替えに大統領のブッシュをはじめとする金持ちたちが巨額の石油利権を手にしているわけだし。

そんなアメリカに対して、産油国でもない日本がシッポを振ってタダで燃料補給をしてやっているっていうのは、ほんとにバカとしか思えない。ガソリンの暫定税率を下げたくないなら、こういう無駄遣いをやめてからにしてほしい。あらゆる税金の無駄遣いをやめてからにしてほしい。
おまけに、毒入りギョーザ事件いらい、政局はといえばまたもや下らないメンツの問題にすり替えられている。
利権顔をしているのは古賀や二階だけじゃない。自民党の奴ら、みんな卑しい顔をしていると思うよ。公明党も同じだ。毎日お題目を上げてるだろうに、ちっとも徳がある顔には見えない。
年金、福祉、格差是正、国民の生活がかかっている問題は山ほどあるというのに、なぜそれを論じないのだろう。新聞テレビはなぜ、目隠しでもするように報道しないのだろう。
今年は、物価上昇が津波のように押し寄せて、ほんとうに生活を苦しめようとしている。私は恐怖感さえ覚えているというのに、生活の問題は誰の念頭にもないかのようだ。
このことについては、後でいくらでも書いていこうと思う。

さて、もう一本は「28週後」。
いわゆるゾンビ映画だ。5年前に公開された「28時間後」の続編だが、私は前作は観ていない。
でも、違和感なく入って行けた。
「レイジウィルス」というウィルスに感染すると、とたんに凶暴なゾンビになり見境なく人間を襲い始める。で、襲われた人間は肉をかじり取られたりすると傷口から感染して同じように凶暴になってしまう。イギリスで発生したこの病気はロンドンを滅ぼしてしまい、アメリカ軍が出動してようやく鎮圧させる。イギリス軍ではなくてアメリカ軍というところが、この種の映画の定番といえるだろうか。
28週後
アメリカ軍は最新鋭の装備で街を徹底的に管理するのだけれども、不埒な2人の子どもが汚染された地域に入り込んだのがきっかけで感染者が再発生してしまう。
で、アメリカ軍が取る対策は何かというと、ゾンビと化した人間は片端から射殺すること。
しかし、いったん発生したゾンビたちは増殖しながら逃げまどう人々を追いかけるから、狙撃手たちも誰を撃っていいのかわからなくなる。このあたりが、なかなか上手いところだ。

そこでアメリカ軍はやむなく「全員射殺」を命じるのだ。
ウィルスから人間を守るために派遣された軍が、無辜の民衆を標的にするというのは、現実にアメリカがイラクでやっていることを揶揄しているのだろう。
自由と平和を守るために、アメリカは何度、他国に軍隊を送り、殺戮を繰り返してきたことだろうか。そして武力による鎮圧は、本当に平和をもたらすことができるとでも思っているのだろうか。
この映画では、結局、人間をゾンビにするウィルスに対する対抗手段は描かれず、アメリカ軍による「平和維持」の失敗と、その結果としてウィルスが全世界に広がっていくことを暗示して終わる。それはちょうど、イラク侵攻以降、テロが世界に拡散したのと同じ構図だ。
映画としてはちょっとばかり消化不良の印象は免れないが、まずまずの面白さだった。
それにしても、言うことを聞かない子どもには、お仕置きが必要だ。

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