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地球温暖化論をいちど整理しておく必要がある

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地球全体が温暖化し、各種の異常気象が起きていることは、今や誰もが感じていることに違いない。
しかし、その原因が何であるかということになると、さまざまな説が入り乱れて国民ぜんたいのコンセンサスを得るにはほど遠い状態であるのが現状だ。むしろ、それ以前に地球温暖化そのものが陰謀であり国家的な詐欺であるとする説が、一定の勢力を得るようになっている。

私自身は二酸化炭素による地球温暖化は事実だと思うし、それが人間が作り出す二酸化炭素によるものが主原因であるかどうかは置くとしても、温室効果があることが明らかになっているガスを排出しないようにすることはプラスになることはあってもマイナスになることはないと思っている。だから二酸化炭素はできるだけ削減する方が望ましい。

しかし、科学者でもない私がここでくだくだと理屈をこねて見せても説得力に欠けるので、ここは科学的にある程度信用できる意見として「市民のための環境学ガイド」を参考に、地球温暖化について整理しておこうと思う。
ちょうど、このサイトでは7月20日と27日の2回にわたって温暖化懐疑論について考察している。(テキストは武田邦彦著『偽善エコロジー』)
くわしくはサイトの方を読んでいただくとして、ここではさわりをまとめておくことにする。

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温暖化懐疑論は、おおよそ以下のようにまとめることができる。
1.二酸化炭素原因への反論
1-1.CO2は温暖化を起こさない
 つまり、CO2による温暖化の影響はわずかであるとして、温暖化の原因は98%が水にあるとする。CO2が原因であるならば対流圏の上の方でもっとも温度が上がるはずなのに、その付近の温度は全く上がっていない。また、現在よりもCO2量が3~10倍だった時代もある、などが論拠。

1-2.CO2発生源は人間活動だけでない
 たとえば火山活動は大量のCO2を出すし、植物の腐敗も大量のCO2を出す。海洋の温度が上がればCO2を吐き出す。しかし、海水の温度が上がるには時間がかかる。それが、800年遅れで、大気中のCO2の濃度が上がる原因である。

1-3.太陽活動または自然活動による温暖化
 気候は周期的に変動している。たとえば、6000年ほど前は今より気温が高く、そのような高温期が3000年も続いた。それでもホッキョクグマは生存していた。
 現在の地球温度の上昇は過去200年にわたって続いているものである。しかも1940-1975年の間、CO2排出量は増加したはずなのに、温度は低下している。

1-4.気候を決めるのは宇宙線の量が大きな働きをしている。したがってCO2が温暖化させているのではない。

1-5.モデルの不完全性
 気象現象は複雑であり、そう簡単にモデルが出来るはずがない。モデルは、温暖化を算出するように作られている。

2-1.温暖化はなぜ悪いのか
 中世温暖期は文明が開花した時期と重なり、温暖化は決して悪いことではない。

2-2.海面上昇
 1000年前にも気温が上昇したが、グリーンランドの氷は溶けなかった。
 北極海の氷は常に増減している。
 海面の上昇は、陸地の変動と、海水の熱膨張で起きるので、極めてゆっくりした上昇である。
 南極の氷は、温暖化によって増えるとされている。
 ツバルの話は温暖化と無関係である。

2-3,台風の凶悪化
 温暖化により台風などの勢力が強くなるといわれているのはウソである。

2-4.有害生物の増大
 温暖化で温帯でも蚊が増えるというが、もともと、北極圏でも蚊はいくらでもいる。

2-5.途上国との問題
 地球温暖化対策は、途上国の発展を阻害する。それが目的なのではないか。
 発展途上国にとって、温暖化対策をとれということは、エネルギーを使うなということに等しい。
 アフリカで太陽電池を使えという。しかし、アメリカ人にも欧州人にも高価な電力である太陽電池を使わなければならないとしたら、アフリカの発展は無い。

3 温暖化を利用している人々
3-1.政治的なものである
 温暖化は政治的な目的に利用されている。
 原子力を推進するために、温暖化を利用している。

3-2.IPCC批判
 IPCCは政治的団体であり、学術的な団体ではない。
 IPCCが2500人ものトップサイエンティストからなるというのはウソで、サイエンティストとも言えないような人が入っている。
 
3-3.研究費・広報費
 気象学者は研究費が欲しくて温暖化を作り出した。
 刺激的なシナリオをふくんだ論文を書くと無知なメディアが取り上げる。
 地球温暖化が巨大な産業を作り出している。

3-4.予防原則の濫用
 地球温度が上昇することは確率的にしかいえない。

3-5.宗教的・モラル
 温暖化防止は新しいモラルである。
 地球温暖化に反対すると異教徒だと見なされる。
 悪人は、工業化社会とされているが、工業化社会こそ多くの人々を豊かにしてきた。
 温暖化防止論議は、農奴の生活を夢見る馬鹿げた発想。

3-6.NGO
 グリーンピースなどの環境団体は極端なことを言わなければ生き残れない。

4.温暖化防止行動
4-1.温暖化対策とエコライフ
 地球温暖化は止まらない。
 日本だけが頑張っても、世界の二酸化炭素は減らない。

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以下は、懐疑論に対する反論だ。

1-1.CO2は温暖化を起こさない。
まず水の寄与が98%という根拠も薄弱。CO2は温室効果ガスである。大気中のCO2濃度が増えれば、確実に温暖化する。しかし、何℃温暖化するか、それは分からない。いわゆる「気候感度」なるものがどうなっているのか、それが問題。「気候感度」とは、温室効果ガスの濃度が2倍になったときに、何度温度が上昇するか、という値のこと。
非常に単純に考えると、温室効果で温度が上がるという説明なので、濃度の上昇が決まれば、温度の上昇が計算できそうに思える。
しかし実は、そう簡単ではない。それがフィードバック機構というもので説明される。温度がちょっと上がると、それを拡大する方向に効くと考えられるのが正のフィードバック機構で、たとえば温度が上昇すると、それまで雪が降っていたところにも雨が降る。雪が積もれば、太陽の光(エネルギー)をほぼ鏡のように反射するが、雨だと、そのような変化はない。すなわち、雪ではなく雨が降るようになると、気温の上昇を拡大する。

一方、負のフィードバック機構もあって、こちらは気温の上昇を抑える。
たとえば、温度が上がれば、水が気体になる割合が増える。そのため、大気中の水蒸気の量が増えて、当然雲が増大する。雲は、太陽の光を反射するので、気温は下がる。ただし、このような雲は、低空の雲で、上空の巻雲は、可視光線を透過するが、赤外線を吸収するので、正のフィードバックを持つというから難しい。
正負のフィードバック機構がどのぐらい気候感度に効くのか、非常に細かい話になり得るので、まだまだパラメータが正確には分からないのが現状であり、これが気象モデルが操作されているという懐疑論の論拠にもなっている。

1-2.CO2発生源は人間活動だけではない
 たしかにCO2は人間だけが出しているものではないが、地球の自然は、ギリギリの条件で動いているので、人為的な原因で二酸化炭素が大気に加えられると、地球がそれを吸収するような体勢になるには、時間がかかる。要するに、変化のスピードが問題であり、大気中の温室効果ガスの変化速度が現時点では、地球がかつて経験したことが無いほどの速度ですすんでいる。これが大問題である。
氷床の解析から分かったとされる温度上昇に800年遅れで、大気中のCO2が増えるという説は、その通り。しかし火山活動などがあるので、皆無と言い切ることはできないものの地球の歴史上、現在ほどの速度で大気中の温室効果ガスが増えているということはここ1億年程度以内ではないはずである。

1-3.についてはほぼ妥当。しかし、IPCCの第四次報告書の主張は、地球は、1950年ごろから寒冷化の周期に入ったのではないかとしており、人為的な温暖化のために、温度の上昇は続いているのではないか、ということ。これをどう解釈するかが課題。これに触れない「懐疑本」はアヤシイ。

1-4.機構を決める他の要素の影響が大きい
1-5.モデルの不完全性
 たしかにこれは考えられるが、これだけですべてを説明するのは無責任である。「気候感度」の問題を議論すべきである。

2.温暖化の影響への反論
2-1.温暖化してなぜ悪い
 いうまでもなく、温暖化してなぜ悪いという言い方はあまりに無責任。氷河や山頂の雪を水源としている農業がすでに破綻しつつある。寒い地方にある大都市が温暖化するのは好都合だとするのは自己中心的である。

2-2.両極の氷と海面上昇
 人為的な原因が関与していないという証拠もまた、ない。やはり「気候感度」を考慮する必要がある。

2-3.台風の凶悪化
 台風については計算精度が不十分なので確実なことはいえない。温暖化によってむしろ台風の数が減るというシミュレーションもある。

2-4.有害生物の増大 
 マラリアの発生域が広がるという考慮が欠けている。

2-5.途上国との問題
 これはロンドンあたりの戦略としてあり得る。つまり、温暖化が大変だということになれば、化石燃料の消費量は抑制される。となると、市場価格は下がる。しかし、そこに、二酸化炭素の排出負担金のようなものを付けることによって、価格を下げない。そして、その排出負担金は、少なくとも、その取引の手数料は、ロンドンを中心としたEUの金融が手にする。産油国が総取りにしていた儲けを、温暖化を利用してEUが儲けようとしているというのはあり得ないことではない。

3.温暖化を利用している人々
3-1.政治的なものである
3-2.IPCCを批判
 政治的であることは間違いないが、レビュープロセスがどこまで悪いか、と言われると、日本人研究者から、悪いという評判が出たことはない。

3-3.研究費・広報費
3-4.予防原則の濫用
3-5.宗教的・モラル
3-6.NGO
 おおむね真実に近い。

4.温暖化防止行動
4-1.温暖化対策とエコライフ
 日本人だけが温暖化を無邪気に信じて、本気で考え、CDMなどや排出権取引などで大枚をむしられている、というのは、半分以上本当だろう。逆に、日本がもっている省エネ技術を上手に海外に流すことができれば、国際貢献だけではなくて、ビジネス的にも儲かる仕組みにすることができるはず。温暖化を上手に商売に利用する、ぐらいのメンタリティーが日本の産業界にあってもいい。ところが、日本産業界は、現在の収益構造を永久に維持したいという思いしか見せない。
日本が今後開発するような技術が、世界全体を救う訳は無い。あまりにも高度だからだ。しかし、EUや米国に売り込むことは可能だし、アジアでも、中国やインドの一部、さらには、シンガポールやマレーシアならば顧客になる可能性が高い。インドネシアなどの普及する技術は、すでに特許が切れかかっているような技術で良いはずなので、排出権をハンガリーから買うために用意したお金で日本企業から特許を買い上げる。その特許をまず中国に売り、そこで製造した機器を、ODAの一部としてインドネシアなどに提供する。そして、時期をみて、工場をインドネシアなどに移す。こんな仕組みを考えるべきだろう。「懐疑本」にはこうしたビジョンが欠けている。

以上が科学的に比較的中立な立場から見たと思われる気候温暖化疑惑説に対する反論だが、こうして見ると、温暖化疑惑説には非科学的な点が多いと言わざるを得ない。ただし、温暖化をビジネスチャンスにしようとしている国の存在は明らかで、この辺が温暖化疑惑=温暖化陰謀論が喜んで取り入れている要素なのだろうと思う。
しかし、この問題については、まず科学的な論点を明らかにした上で語らなければ意味がないことだと思う。

この項つづく。

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