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自民党のスタンドプレイを許す民主党のふがいなさ

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昨日の深夜、正確には日付が今日に変わって間もなく、またしても東北地方に大きな地震があった。
被害に遭われた方に、心からお見舞い申し上げます。


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昨日23日のニュースでは、自民党社保庁の後継組織となる日本年金機構の職員採用について、過去に懲戒処分を受けたことのある社保庁職員867人を全員不採用とする方針を決めたことを報じていた。

社保庁は当初、「ヤミ専」職員らと処分歴のある職員のうち、停職・減給処分歴を持つ247人を不採用とする方針を示していた。これに自民党がもっとも軽い戒告処分しか受けていない620人には期限つきの雇用の道が残されていると猛反発し、この厳しい方針となった。

テレビ画面には参議院会長の尾辻秀久らが登場し、不正のあった職員には厳しい処置をするのは当然のことと胸を張っていた。

なるほど、自民党もたまには分かりやすい正義の執行役を演じるものだ。
しかし、この厳しい方針によって、本来の業務とは関係の薄いスピード違反で戒告処分を受けたような場合も事実上解雇されることになる。
たしかにスピード違反も法律違反には違いないのだから、仕方がないといえば言えないこともない。
けれども、自民党はこれまでさんざん官僚どもに好き勝手なことをさせてきたことを棚に上げて、いざこのままでは選挙に勝てないと見るやトカゲの尻尾を切るようにミソもクソも一緒くたにしたような処分方針を固めて胸を張っている。

ニュースを見ていた国民の多くは、自民党もたまにはやってくれるじゃないかと最近の官僚どもの腐敗ぶりに腹を立てていた分、溜飲を下げたかもしれない。
しかし、これは明らかに自民党の勇み足というもので、テレビカメラに向かってどうだとばかりに答えていた間抜け面は三文芝居の舞台で台詞を垂れ流す大根役者のスタンドプレイそのものだ。

そして、自民党にこれほど醜く残酷な処分をさせる元を作ったのは民主党のだらしなさ、不甲斐なさが原因になっていると私は思う。

たしかに今、総選挙をやれば自民党は負けるかもしれない。しかし、それはイコール民主党が国民の信任を勝ち取って政権を奪取することだと思ったら大間違いだ。

民主党代表選をするか否かで揉めているかに見えるが、代表選に対して否定的な考えを持つ者の根底には、代表選を行っている最中に自民党が解散総選挙をすることにしたら自分たちが対応できなくなるという貧乏くさい怯えがある。
さらに、否定論者は小沢一郎の統率力がなければ党が一丸となって戦えないという。だがそれは勝手な言い訳で、実は代表選もせずに小沢一郎によりかかったままの方が自民党に勝てるという思い込みこそが、国民に民主党を見限らせる原因になる。

何度でも繰り返すが、小沢一郎は「生活第一」と言っていた自分の言葉を忘れて大連立に走り、さらにはガソリン国会などといって国に混乱だけをもたらし、棚ぼた式に後期高齢者医療制度の悪評に乗っかって自民党をこき下ろし、挙げ句に国会を放り出して会期を終わらせてしまったのである。
この先何をするか分からない男を無批判に代表として戴いている党に、国民はどれだけ投票意欲をそそられるだろうか。

こんなことは冷静に考える頭を持っていれば自明のことなのに、当の民主党にはそれが見えない。見えていないから自民党の非論理的なスタンドプレイを許してしまうのである。

今さら社保庁の腐れ役人どもの肩を持つ気などはない。
しかし、このまま自民党の安手な「正義」に目を奪われて、せっかくあと一歩のところまで追い詰めた政権交代という獲物を逃がすのはあまりにもったいない。

今、党を割るなどは考えられないことではあろうが、私はこのまま小沢一郎を代表にして政権を取るくらいならば福田康夫にもうしばらく首相の座にいてもらった方がいいとさえ思う。できれば民主党は小沢のような国民の生活に目を向けようとしない政治家と新自由主義者とは袂を分かち、野党再編もしくは野党共闘で自民党を打ち倒してもらいたい。
小沢や、もちろん麻生太郎などに比べればいくらかでもバランス感覚のある福田康夫には、それまでの間、頑張ってもらいたい。

これは今や主流ではなくなりつつあるブログ左派、つまり陰謀論などに汚染されていない人間の、ささやかなる願いである。


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