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「かぐや」アポロ15号の噴射跡をとらえた。それが何か?

ここでは、「「かぐや」アポロ15号の噴射跡をとらえた。それが何か?」 に関する記事を紹介しています。
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先日、ろくな論議もせずに成立してしまった宇宙基本法については、私は強い懸念を持っていることをすでに述べた。
http://funnyarome.blog82.fc2.com/blog-entry-146.html
これまで平和利用に厳しく制限してきた宇宙開発を、自衛隊も携わることを可能にして軍事利用への道を開いたことは、今後の日本の進路を大きく変えていく可能性をはらんでいる。
私は、ネットでの反対署名にも参加したし、匿名ではあるがコメントも載せた。この考えは今も変わらないが、ここでもうひとつ付け加えておく必要があるように思う。

それは、日本の宇宙開発が軍事目的にも利用できるようになったとはいうけれど、実際のところ、日本には独自に偵察衛星などを開発していく実力など今のところないということだ。
日本は今、H-2aロケットを打ち上げ、観測衛星などを打ち上げる程度の技術力は持っているが、軍事利用に耐えるほどの精度の高い能力を持つ偵察衛星をつくる能力に置いては、やはりアメリカが資金力においても技術力においても群を抜いている。これに対抗するほどの、たとえば解像力が50センチの(つまり地上にある50センチ程度のものを識別することができる)偵察衛星は、日本のどの企業も作っているはずはなく、もしこれから同程度の衛星を作るとなれば、莫大な設計・建造コストがかかることになる。

それではなぜ、わざわざ宇宙基本法を成立させて、宇宙開発を軍事にも利用できるようにしたかといえば、いちばん手っ取り早く理解できるのは、アメリカからの圧力があったとしか思えない。つまり、軍事衛星の開発にはアメリカにとっても莫大なコストがかかるわけで、どうせなら属国の日本にも金を出させて開発しよう、そうすれば資金の節約にもなり、人的コストだって軽減できることになる。衛星さえ作ってしまえばシャトルで打ち上げ、宇宙から得られるデータのおこぼれを日本に与えておけばいい。
要するに、金がかかりすぎる宇宙開発費を、日本にも出させようとするアメリカの魂胆が、今回の宇宙基本法成立の陰で働いていると見るべきなのだ。

しかし、日本にだって立派な技術はあるじゃないかというかもしれない。現に、昨年9月に打ち上げられた月探査船「かぐや」は、ハイビジョンによる月と地球の撮影に成功したではないか。数日前には、アポロ15号が残した月面の噴射跡を発見することもできた。
地球の出

だが、単に地球の出(アース・ライジング)がきれいに撮影できました、月面の細かいところまで見ることができましたという程度では、科学的に見ればほとんど価値がないのである。
ハイビジョン・カメラを提供したNHKは、得意気になってアポロ以来の快挙のように特集番組を作っていたが、その内容の幼稚で空疎なことといったら、もう笑うしかなかった。
ほんとうに月の探査をして成果を上げるなら、月表面の元素や鉱物組成、地下構造といったものが詳細に明らかにされなければならない。そして月の起源、宇宙の成り立ちの謎を少しでも明らかにするデータを得なければならない。
しかし今のところ、かぐやはそうした成果はほとんど地上にもたらしてくれてはいないのだ。

宇宙からハイビジョンで地球をとらえる。その程度の「観測」をするにも、550億からの資金を投入しているのだ。
軍事利用も可能な衛星を作るとなれば、必要となる資金はその比ではないだろう。
宇宙開発を本格的に行うとすれば、アメリカに追随するのがいちばんの早道なのだ。そして、そこにはもちろん、これまで宇宙開発に関わってきた企業、政治家たちの利権が絡んでいる。

今回の宇宙基本法は、こうしたアメリカの思惑と、アメリカと組むことから生まれる利権とが合わさって、議論されることもなく成立してしまった。
こういうのを「筋のよくない法律」というのではないか?


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コメント
この記事へのコメント
>今のところ、かぐやはそうした成果はほとんど地上にもたらしてくれてはいないのだ

ハイビジョンはメインミッション機器ではありません。14種類の科学機器が搭載されており、こちらが本丸で、このような科学結果は精査が必要なため、すぐには結果が出てこないのは、当然のことです。
2008/06/25(水) 01:49 | URL | 名を名乗れ #-[ 編集]
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