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稲田朋美と「言論・表現の自由」について考えたこと

ここでは、「稲田朋美と「言論・表現の自由」について考えたこと」 に関する記事を紹介しています。
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4月8日のエントリ「映画を観るには想像力とリテラシーが必要だ」に対して、観音崎さんとkazeさんからコメントをいただいた。

それは、稲田朋美議員は映画「靖国 YASUKUNI」について文化庁が助成金を出したことを糺しているだけであり、上映の是非については何も言っていないというものだった。
稲田朋美
もう一点は、「YASUKUNI」の中に稲田が映っていることに対して、肖像権の問題もあり得るという意見だ。

二つ目の意見に関しては、問題はないだろう。この映画はドキュメンタリー映画なのであり、そこに映っている人々すべてに肖像権の許可を求めていたら映画そのものが成り立たなくなる。また、稲田は公人であり、基本的に公人には肖像権は適用されないことになっている。
観音崎さんは「朝日新聞の広告料に6000万円出しているプロダクションが何故『文化庁』の750万が必要なのか?」と疑問を呈しているが、これについては答える必要もないだろう。映画というものは際限なく金がかかるものであり、制作者ならば誰でも1円でも多くの金を集めたいと願うものだ。文化庁が750万円出してくれる可能性があるというのなら、その話に飛びついたとして不思議はない。もちろん、文化庁の審査が適正だったのかどうか、それについては映画を観ていない私には判断できない。また、広告に6000万も使っているプロダクションが750万を必要とするかどうかについては、プロダクションに聞いてみるしかないだろう。人の懐勘定までは与り知るところではない。


さて、不明な私が答えに窮してしまったのは、最初の意見だ。

稲田朋美は助成金の是非を確かめるために映画の上映を要請した。
これだけでは事前検閲と言えないのではないか。検閲と騒ぐのは、過剰反応なのではないか。

はたして稲田のした行為にきな臭いものを感じ、事前検閲だと批判した者は、過剰反応しただけだったのだろうか。

答えはノー。

過剰反応どころではない。きわめてまっとうな解釈に基づいて批判をしていると、私は思う。

第一に、稲田は衆議院議員という特権を持つ人間である。そのような人間がひとつの芸術作品に対して、国の助成の可否を問うたのだ。もし稲田がわれわれと同じ一般市民だったら、まず自分たちのために試写をせよと要求することもできない。稲田は自分の特権を利用して強引に試写を要求し、映画を観た感想如何によっては助成を取り消すべきだと考えているのだ。
これはつまるところ、一政治家が映画の制作に口出しをすることに他ならないではないか。そして映画制作の部外者が口出しをして作品に妙な色づけをするのは、それだけですでに検閲にあたるのではないか。

第二に、稲田は衆議院議員であるだけでなく、「伝統と創造の会」を結成し、その会長に就任している人物だ。
稲田は「我々が問題にしたのは助成の妥当性であり、映画の上映の是非を問題にしたことは一度もない。いかなる内容の映画であれ、それを政治家が批判し、上映をやめさせるようなことが許されてはならない」とコメントしている。
しかし、「伝統と創造の会」という超保守=右翼的思想を持つ団体のトップが助成金の妥当性であろうといちゃもんをつけたとすれば、それは即ち右翼団体を刺激することは容易に想像がつくことであり、その結果として上映を自粛する映画館が続出したのである。稲田にしてみれば上映が困難な状況を作り出したことに成功したわけで、あわよくば制作会社から750万円も取り上げたいと思っているのだろう。
これを検閲と言わずして、何を検閲と言えばいいのだ。

稲田のような特権を持つ人間が口を開くことによって、それだけで世の中に萎縮を生む。そのことがいちばんの問題なのではないか。言論・表現の自由に対して許可を出すか否か。その発想が根底にあること自体が検閲なのだ。稲田朋美が発した言葉には、その発想が限りなく色濃くうかがえる。
だから批判する者が大勢いるのだ。そして私も、その批判を是とする者のひとりなのだ。

言論・表現の自由とは、言葉にすれば勇ましい響きを持つが、実は非常に繊細で扱いに気をつけなければ損なわれるのが容易なものなのだ。だからこそ、これに反し、これを侵そうとするものに対して、われわれは常に声を上げていかなければならないのだ。

稲田の白々しい、他意はなかった的な発言には惑わされるべきではない。
これだけのことを考えるのにずいぶん時間を要してしまった。多くのブロガーには常識だったろうに、即座に答えられなかった。それは私の頭が悪いからである。
その点は容赦を願うとして、ここにあらためて、素朴な疑問に答えたいと思う。


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コメント
この記事へのコメント
こんばんは。
コメント3連発です。申し訳ありません。

本日のYahooニュースに、右翼団体の幹部たちが「靖国」の試写会を
開催した、という記事がありました。
そして、映画を観た右翼団体幹部の一人は「これを反日映画とは
思わない」とコメントしているそうです。

つまり、稲田議員が「自分がきっかけを作れば騒いでくれる」と期待
した右翼団体は、かえって迷惑がっている様なのです。
「一部が街宣活動を行ったが、右翼団体が上映をつぶしたと思われ
たくない」というコメントも出ていました。

これが事実とすれば、右翼団体の幹部達よりも稲田議員の方が、
「まともさ」という点で劣っているという事の様にも思います。
何だか、稲田一人の勇み足の様相を呈してきたように思うのですが…。
2008/04/12(土) 22:53 | URL | 錨七鉄斎 #m399y5vg[ 編集]
真っ当な意見に賛同いたします、
稲田のようなものを支持する人が多数いるかと思うと、うんざりします。
2008/04/13(日) 08:02 | URL | イケダ #-[ 編集]
鈴木某氏を指しておられると思います、かの右翼・左翼云々は右・左と言わなければ食することが出来ない人達の隠れです。
稲田議員にも国会議員としての権限も言論の自由も有ります。
一概に文化庁の支出に対して検証を求めるのが右翼とは限りません、彼女が作る「伝統と創造の会」が右翼に該当する問題でしょうか?
普通に日本が好きで、日本を大事に考え様とする「会」を右翼と指定して抑圧する事も褒められた事では有りません。
私は別に右翼でも左翼でもなく、世界の中で日本が平和を保ち、国益を守る政治が正常に動いて欲しいと願うのもです。
加えれば一年前に映画祭で賞を頂くこの映画が「餃子」「尖閣」「チベット」の問題がある中、中国人監督の映画が文化庁の後押しを得た映画として与える影響は大きいでしょうね。
稲田議員の勇み足ではなく、真実の追求をマスコミが捻じ曲げた様な気がします、検閲と言えるのは秘密裏に封を切り戦後GHQがやった様な事を言うので公開する事は「検閲」とは言わないのです。
それと「伺える」「思われる」「想像できる」の表現は非常に事実の追求に紛らわしい「文字」に成る事も加えておきます。
2008/04/13(日) 12:12 | URL | 観音崎 #kU3g/2a6[ 編集]
反日映画に助成金を出す文化庁に疑問を持っていたので稲田議員の発言は最もだと思います、稲田議員を貶める日本人?がいるかと思うと、うんざりします。
2008/04/13(日) 15:12 | URL | ゆずりは #BWgGc7Fk[ 編集]
「検閲」なんて言う「死語」を持ち出して相手を攻める・・、少し過剰反応過ぎないかい?それにこの映画「刀匠」を騙して作ったと言うじゃない?まあ、色々言いたいが、このブログ、反対意見を堂々と載せているね、とても感心、座布団5枚あげよう。
2008/04/13(日) 15:47 | URL | ナッテル #-[ 編集]
文化庁が750万円を出したことが
妥当であったかどうか、稲田議員は
そこを問題にしているが、それについて靖国の映画の上映を阻止したかのように無理に何かにつけて弾圧だとか右翼の回し者だとか、騒ぎを無理に起こしている。どうもそんな反対の仕方に賛成できない。この映画を援助したのはどこの文化庁か。世界文化庁?、それとも中国の文化庁?文化庁とは芸術作品であれば他国の誰が作ったものでも、芸術性が高いと判断して援助できるのだろうか。
日本人とか外国人とか区別する必要はない?日本は世界の文化にいくらでも援助金を出すようになっているのだろうか。そんなに日本は金持ちか。日本の文化庁なら日本の日本人の文化向上のために援助するのではないか。
しかも靖国の問題は微妙な政治問題を含んでいる。左翼は靖国問題は
日本人誰もが反対しているなんて
考えているかもしれないが、そんんた単純な問題ではない。もちろん
靖国神社にたいしては大切にしている人もたくさんいる。靖国を大切と思う人を単に右翼とか反動的とか
軍国主義とか、決め付けている。できればそんな人を消してしまいたいとばかりに反対する左翼系の人には決してついていけない。そんな微妙な状況下の靖国をテーマーにした映画この時期に世に出すことが日本の文化向上に役立つとは到底考えられない。単に右翼が反対してやめさせたように言いふらし、自分らの勝手で世間を誘導しようとする左翼の言動はそれこそ問題である。私は決して右翼ではない。普通の一般人である。ただ左翼の言動には違和感を感じ拒否したい。
2008/04/14(月) 16:52 | URL | AZ #-[ 編集]
検閲の定義にはあてはまらないので、これを検閲というのは誤りです。
しかし、稲田議員らは表現の自由に対する配慮を欠いていたとは言えそうです。国会議員は国家権力の一部なのですから、表現内容に着目して介入することには謙抑的であるべきです。
助成金の問題を問うにしても一般公開後でよかったし、また一般市民が映画の内容を知ったうえで行った方が効果的であっただろうに。
ましてや、議院の権能である国政調査権を行使したなんて言い出すと、もう分け分からん。
反日という言葉に反応して、やっちゃったんだろうなあ。
学部の先輩なんだけど、稚拙だよね。
2008/04/14(月) 21:00 | URL | patriot #SFo5/nok[ 編集]
稲田朋美議員は正論を言ったと思う!
彼女は、真に国を思い、バランスの取れた発言をした!!
2008/04/15(火) 19:28 | URL | だいち #-[ 編集]
靖国を観てきました。
この映画には稲田本人が出ている場面もあり、もしかすると当人はその事に対し、それこそ過剰な反応を示したのではないだろうか?そんな思いが頭をよぎりました。助成金だの国政調査権だのは口実に過ぎない様に感じます。(映画の中で稲田朋美の演説は入っていたが、彼女の名前が直接出てくる事は無かった)
結局彼女は自分で自分の首を絞めただけではないでしょうか?
2008/05/12(月) 23:20 | URL | soujiji #-[ 編集]
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