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酒好き、映画好き、本好き、落語好き、バイク好き、そして鬱。 ちょっとばかり辛い日もあるけれど、フンニャロメ~と生きてます。
◎心にとめおく言葉
●人は、自分が見たいと思うものしか見ようとしない――ユリウス・カエサル
●為政者たるものは憎まれることはあっても、軽蔑されることだけはあってはならない。(塩野七生)
●自分に当てはめられない基準を他人に当てはめるべきではない
――ノーム・チョムスキー
●さまざまな知識人、文化人、政党やメディアは一般の人々よりも右よりな立場を取る――ノーム・チョムスキー
●考えろ、考えろ、考えろ!――ジョン・マクレーン

昨日のニュースは、どのチャンネルを回しても14歳の少年によるバスジャック事件をトップに持ってきていた。

しかし社会全体から見れば、14歳が起こした狼藉ははなはだ不届きではあるものの、行き着く先は親や学校は何をしていたかということに落ち着くだけの話で、全国に流すニュースがトップで重々しく取り上げるほどのものではなかったと思う。

それよりも大きな問題は、燃料価格高騰で漁船が出漁を取り止めたことにより、市場に魚介が出回らなくなったという話題だろう。築地の場内ではマグロが姿を消し、近海物のイワシやアジ、イカが入荷されず、競りそのものが5分で終わってしまったという。
この状況は昨日一日で終わるというものでなく、原油の価格がこのまま高騰を続ければ、やがてわれわれの食卓からはイワシやアジといった庶民の味覚とされた魚が姿を消すことになる。たとえ食べられるとしても、今からは想像もつかないような高級魚として売り買いされるようになるだろうから、結局、カネに余裕のない家庭ではマグロや牛肉がごちそうとして手が届かない食材であるのと同様に、イワシやアジやイカが食べたくても食べられない高級品になってしまうのだ。

魚に加えて8月には卵が値上がりするといわれているし、9月には乳製品がまたしても値上げをする予定であるという。
今の日本人の平均収入がいくらなのかといえば、06年の国税庁によるデータでサラリーマンが435万円となっているが、その数字は年を追うごとに減少している。
つまり、生活に欠かせない食品がどれもどんどん値上がりしているというのに、収入の方は年々目減りしているということで、これは繰り返すことになるが、今の日本でスタグフレーションが進行しているということに他ならない。
平均収入

国民の生活に結びつく、これほど重大な事態が生じているというのに、どのニュースも一片の緊張感も伝えることなく、ただ燃料高騰で漁民が困っているという現象の一面を伝えるだけで終わらせている。
ニュースがかくものんびりしていられるのは、一にも二にもテレビ局に勤める社員の本音はイワシやアジやイカの値段がどうなろうとかまわないほど収入に恵まれているからであり、古舘伊知郎をはじめとするニュースキャスターがいくら眉を寄せて「これは私たちの問題であります」などと言っても年に1億以上もの契約料を受け取っている人間であれば、「さあ次のニュースです」とさらりと流して平気なのだ。そんな画面を、ほんとうに苦しい思いをしている国民は黙って眺めているしかない。
結局テレビ局も、高額の契約でカメラの前に立っているキャスターどもも、心から国民を愚弄しているとしか思えない。
本心から国民生活が第一と考えるのであれば、14歳のバカな犯行など無視をしてでも物価や国民の食の問題を取り上げるべきなのである。

福田康夫が夏休みを取ることになったと報じ、さては内閣改造を考えているのかと素人でも判断できるような報道をする前に、国民の窮状が長く続いているというのに「これまで休みなしにやってきたから休みを取ることにした」とは何事かと、サミットでも成果を上げられなかった無能さとセットで怒りをぶつけてやるべきなのである。

自公政権が国民のことなど何も考えていないことは、何も今さら言うまでもないことだが、テレビ・新聞報道の無策ぶりもまた、国民生活のことなど何も考えていないことを示している。

これから8月、9月と時が経つにつれ、国民の生活は間違いなく苦しくなっていく。もう街頭インタビューで「困ったわねえ」と薄ら笑いをしている余裕もなくなるだろう。
福田康夫がどこまで本気で内閣改造を考えているのかは知るよしもないが、国民生活をかくも苦境に追い込んだ責任を福田をはじめ自民・公明の政治家たちが取るとも取れるとも思えない。
国民としてはこんなときにこそ、野党にいちばんしっかりしてほしいときなのだが、もっとも大きな責任のある民主党は何をやっているのか。

ここ数日の蒸し暑さも手伝って、私のイライラは高じるばかりである。
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