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酒好き、映画好き、本好き、落語好き、バイク好き、そして鬱。 ちょっとばかり辛い日もあるけれど、フンニャロメ~と生きてます。
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●自分に当てはめられない基準を他人に当てはめるべきではない
――ノーム・チョムスキー
●さまざまな知識人、文化人、政党やメディアは一般の人々よりも右よりな立場を取る――ノーム・チョムスキー
●考えろ、考えろ、考えろ!――ジョン・マクレーン

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宮崎県で口蹄疫が発生して、ちょうど一月になる。

口蹄疫という家畜がかかる病気がどんなものか、すでにテレビや新聞などで説明していることなので、ここではくわしく説明しない。私はたまたま10年前に口蹄疫が発生した直後、たまたま仕事で宮崎の農家を取材したことがあるのだが、そのときの農家の人々が言っていたのは、今回の口蹄疫が広がらなくて、ほんとうによかったという安堵の言葉だった。

口蹄疫は人間には伝染しないが、牛や豚、羊など蹄が二つに割れている動物には非常に強い感染力を持つ。接触するだけでなく、空気感染もするから、ウイルスから大切な動物たちを守るにはほんとうに細心の注意をしなければならない。それはちょうど、昨年の今頃、世界中を覆っていた新型インフルエンザに対する防疫作業を思い起こさせるものだ。

新型インフルの場合も、ウイルスに汚染された養鶏業者ではすべての鶏を殺処分していたが、今回の口蹄疫では感染の拡大を防ぐために、汚染地域にいる牛や豚などはまだ健康なものもふくめてすべて殺処分するという非情とも思える決断が下された。
大切に育てた家畜を、30万頭以上の動物たちをむざむざ殺さなければならない畜産農家の心情はいかばかりのものだろうか。

今、宮崎県では家畜の大殺戮が行われ、生活の糧となる家畜を奪われた人々は、明日からの生活に脅かされる日々を送っている。
家畜にとっても、畜産農家の人々にとっても、地獄が繰り広げられているのだ。

こんなとき、世論の厳しい批判にさらされている人物がいる。
それは農水大臣赤松広隆だ。

赤松は、宮崎で口蹄疫が発生したにもかかわらず、GWを利用してキューバを外遊していた。ウソかマコトか、今日の報道ではキューバを訪れていた赤松は、現地でゴルフに興じていたとされ、直ちに事実無根と否定する声明を出している。
しかし、ここで問題なのは、どうみても日本にとって大切な畜産農業が重大な危機に直面しているときに、農政の全責任者である赤松広隆が《外遊していた》という事実だろう。
はたして赤松は、何の用事があってキューバを訪れなければならなかったのか。
連休後に帰国し、10日にようやく宮崎県入りした赤松は、報道陣に対して自分の行動にはまったく問題はないし、反省することもないと言い切った。
だが、われわれ国民から見れば、赤松が取った行動には大問題があったと言わざるを得ないだろう。
大きな問題が発生したときに、リーダーとならなければならない人間が不在では、速やかに対処することは難しい。これはどんなビジネスでも同じだろう。
リーダーがいるといないのでは大違いだし、たとえ宮崎には東国原英夫がいたとしても、口蹄疫はどんどん拡大し、宮崎県だけではなく九州各県を巻き込んで対策を取らなければならないまでになっていった。

今思えば、昨日になってやっと非常事態宣言を出した東国原の対応も、十分だったのか疑問符がつくが、やはりもっと追及されるべきは国の対応が決定的に遅かった点ではないだろうか。
おそらく政府では口蹄疫がどんな病気で、農家にとってどんなに恐ろしいものであるかという認識が欠けていたのだろう。
19日になって鳩山由紀夫は自分がリーダーとなってこの問題にあたるとし、「当面やるべきことはすべてやる。迅速にやるということであります」と胸を張ったが、農家から見れば口蹄疫発生から一月もたってからこんなことをやらず、もっと早い時期に徹底した対処をしていれば、問題がこれほど大きくはならなかったと思っていることだろう。
そして農政の全責任者である赤松広隆はといえば、相変わらず自分に責任はないと弁明するばかりである。

ここで思い出すのは、2001年、高校生が乗った練習船「えひめ丸」がアメリカの潜水艦と衝突、沈没して多くの死者を出したとき、当時の首相・森喜朗はゴルフに興じており、事故の一報が入った後もプレーを続けていたことが明らかになって大問題になったことだ。
日本の船舶とアメリカ海軍の船舶が起こした事件は、当然ながら国と国とで対処しなければならなかったはずなのに、日本の総責任者である森喜朗はゴルフを続け、それは「プライベートでしたこと」「プレイを続けたのは、後の人に悪いから」と〝常識的な〟答えをしたが、この一件からすでに評判の悪かった森喜朗に対する国民の評価は一気に下がり、2カ月後にはとうとう退陣に追い込まれてしまった。
このときは森もいろいろなことを言って弁明に努めていたのを思い出すが、サメ脳の森などがいくら言葉を重ねても、国民の反感は和らぐことはなかった。責任者としての資格に欠ける。それが多くの国民の思い出はなかったか。

今回の赤松広隆にも、同じことが言えるのではないだろうか。
ゴルフをしていたかどうかは別にしても、日本の畜産農業に大打撃を与えかねない事件の発生を見ながら外遊に旅立った責任は大きい。

思えば自民党政権時代から、農水大臣は問題のある人物が就く、鬼門と言われるポストだった。
ちょっと思い出しただけでも、安倍内閣のときの松岡利勝は光熱水費問題が国会で追及され、戦後の閣僚としては初めて在任中に自殺を遂げた。彼もまた、国会の答弁では光熱水費は「ナントカ還元水を使っていた」などと言って弁解に努めていたのが印象に残っている。
その後、若林正俊のリリーフを経て後任に就いた赤城徳彦も事務所経費の問題など次々の疑惑が生じ、これが原因で2007年7月の参院選で自民党が敗北したとして事実上の更迭をされた。
また若林正俊がリリーフをした後、今度は遠藤武彦が就任したが、この男もカネの問題からなんと就任8日で辞任に追い込まれてしまった。
農水大臣が辞任するときまって若林正俊が後を継ぐのには、笑ってしまうしかないが、その若林が三度農水相を務めた後、2008年の福田内閣でこのポストに就いたのが太田誠一だ。太田もまた事務所経費の問題が出てきたうえ、さらに事故米不正転売事件が起きたときにはその対応を誤り、国民からの批判を散々受けた末に辞表を提出することになる。
自民党政権時代に農水大臣を務めた人間は、言葉は悪いがクズばかりだったといっていいだろう。

ならば政権交代をして、新たにこのポストに就いた赤松広隆は、これまでのいきさつは十分すぎるほど心得ていたはずで、それならばいっそう慎重にこの職務に取り組まなければならなかったはずだ。
そして、口蹄疫問題のような大事件が起きたときにはここ一番のリーダーシップを発揮して、自公政権のときとは違うという印象を強烈に示す必要があったのだ。

ところが実際には、情けないことに赤松が取っている対応と言えば自分には責任がない、反省する必要もないという開き直りばかりで、責任者としての反省は微塵もない。
自身に過失はなかったというのだから、赤松も自分からは辞職するつもりはないのだろう。しかし、そんな態度が許されるだろうか。
閣僚に就くということは、政治家ならば誰しも願うことだろう。
だから、一度就いたからには辞めたくないと思うのは分かる。
しかし、そんなくだらないエゴのために迷惑を被るのは日本の農家であり、国民である。
今、赤松広隆に対しては民主党内からも責任論が出ているらしい。今後、鳩山由紀夫はどんな対応をするのかは分からないが、赤松のように責任逃ればかりをしていて農水相として果たすべき職務を果たさない閣僚は、一刻も早く更迭し、もっとまともな人物をこのポストに就けて、今までの汚名を返上することに務めるべきだ。
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関連タグ : 口蹄疫, 赤松広隆, 農水大臣,

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