●人は、自分が見たいと思うものしか見ようとしない――ユリウス・カエサル
●為政者たるものは憎まれることはあっても、軽蔑されることだけはあってはならない。(塩野七生)
●自分に当てはめられない基準を他人に当てはめるべきではない
――ノーム・チョムスキー
●さまざまな知識人、文化人、政党やメディアは一般の人々よりも右よりな立場を取る――ノーム・チョムスキー
●考えろ、考えろ、考えろ!――ジョン・マクレーン
再発である。
持病の腰痛。
二日前、ワンコの散歩を終えて、彼らの脚を洗ってやっていたときのことだ。
玄関の上がり口で、私は階段に腰を下ろしてワンコを一匹ずつ呼び寄せ、1本ずつ脚を洗っていく。
当然、ワンコは床に立っているから、私は上半身を大きく傾けて洗ってやることになる。
わが家には4匹の犬がいるから、16本の脚を洗うことになる。
私は、ワンコが大好きだが、正直を言うと、毎日朝晩の散歩後の脚洗いは嫌である。
ワンコの肉球をクニクニ洗ってやるのは悪い気分じゃないけれど、16回も続くと嫌になってくる。
おまけに、腰痛の再発だ。
一度腰を折ってしまうと、体を伸ばすことができなくなる。
いてててて。
ほんとに辛いのよ、腰痛って。
まったくジジイだ。
いいところがない。年なんか取ったって、ほんとに。
そんな、半病人状態ゆえにブログの記事を更新するのも辛い状態。
でも、今日はあんまり愉快な記事があったので、書いておくことにした。
いや、もうみなさんご存じだろうけどね。
財務省や金融庁などの役人どもが、深夜帰宅をする際にタクシーを利用し、運転手からサービスとしてビールやつまみを提供されていたことがわかった。いちばん厚くもてなされていたのは財務省の役人で、5日同省が明らかにしたところでは383人が「サービス」を受けていた。
その内容たるや、ビールやつまみだけではない。
なかには現金やクオカードを受け取っていた者もいて、30代の主計局職員の一人は5年間で合計200万円前後の提供を受けていた。
いいよなあ。財務省。
これだからやめられねえよな。
今夜の「報道ステーション」では、このニュースを伝えたあと、解説の加藤千洋が「旧大蔵省では10年前にも接待疑惑があって、財務省に組織を変えるきっかけになった。しかし、そのDNAは今も残っているということですね」と言っていた。
加藤が言う「10年前の接待疑惑」とは、いうまでもなく、あの「ノーパンしゃぶしゃぶ接待疑惑」だ。
10年前、旧大蔵省の役人たちは銀行や証券会社の社員たちから新宿にあった「楼蘭」という風俗店で接待を受けた。そこがしゃぶしゃぶを出す店だったから、領収書の明細が飲食費として通しやすかったからである。
そして今回。
財務省の役人どもは、れっきとした税金でまかなわれているタクシー券を利用したあげく、運転手からビールやつまみ、果ては金品まで受け取っていたのだ。
私もタクシーをごくごくたまに利用することがあるけれど、未だかつて運転手からそんなサービスを受けたことはない。
乗車拒否は何度もされたけどね。
行き先を告げても返事もしない運転手に当たったことも何度かあるけどね。
釣り銭と領収書以外にもらったことはない。
おそらく役人どもは、遠くの自宅まで帰るときには当然のように高速を使っただろうし、それが毎日のように続くとなれば運転手の方も「また、よろしくお願いしますよ」ということになったに違いない。
タクシー券という奴は、降りる間際に金額を書き込むようになっているから、サービスを受けた役人は、いい気分になっていい加減な金額を書き込んでやっただろう。
そうでなければ、ケチなタクシー運転手がビールやつまみを出したりするかよ。
まったくもって、日本の官僚の体質はどこを見回しても腐っているとしか言いようがない。
民主党の長妻昭らによる調査はこれからも続くようだから、ぜひ、全容をはっきりさせてもらいたいものだ。
そして役人どもが今後、少しでも反省する気があるのなら、いくらでもインチキが利くタクシー券など廃止すべきだ。
世の中の企業の多くは無駄な残業をなくすために効率化に取り組んでいる。霞ヶ関の役人どももそれにならって残業を減らすようにすることだ。
もし要領が悪くて帰りが遅くなってしまうようなときには、帰ることをあきらめて、会議室にでも泊まることにしたらどうだ。
そのくらいの態度を見せなければ、国民の怒りはますます膨らむだけだ。
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