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酒好き、映画好き、本好き、落語好き、バイク好き、そして鬱。 ちょっとばかり辛い日もあるけれど、フンニャロメ~と生きてます。
◎心にとめおく言葉
●人は、自分が見たいと思うものしか見ようとしない――ユリウス・カエサル
●為政者たるものは憎まれることはあっても、軽蔑されることだけはあってはならない。(塩野七生)
●自分に当てはめられない基準を他人に当てはめるべきではない
――ノーム・チョムスキー
●さまざまな知識人、文化人、政党やメディアは一般の人々よりも右よりな立場を取る――ノーム・チョムスキー
●考えろ、考えろ、考えろ!――ジョン・マクレーン

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来年1月から電気料金が800円値上げされる。
一方的にそんなアナウンスをされても黙って受け入れられるか!
そう思う方はぜひ、このデモに参加を。
以下は檄文のコピー。
--------------------------
電力料金値上げ、おかしくない? みんなのエネルギー☆デモ 9/6(土)

ご存知の通り、来年1月から電力各社が一斉に値上げする予定です。「原油価
格の高騰によるコスト増大」がその理由とされていますが、果たして、この値上
げは本当に「仕方ない」ことなのでしょうか?生活の中で不可欠な電気の料金
を、私たち国民に充分説明もないまま、今までの電力会社の経営戦略の見直しも
ないまま、ただ値上げするのは、少しおかしいのではないでしょうか?

 そこで、私たちは「電力料金値上げ、おかしくない?みんなのエネルギー☆デ
モ」と題し、電気料金や日本のエネルギーのあり方について問うデモを、この9
月から来年1月まで、定期的に行いたいと思います。「原油高はわかるけど、何
かヘンじゃないかな?」「値上げしすぎじゃないの?」等と少しでも思われてい
る方々は、是非、後記の「このデモをやるべき4つの理由」をお読みの上、ご賛同・ご参加
をご検討下さいませ。

日時:9月6日(土)14時半集合・15時デモ出発
集合場所:水谷橋公園(中央区銀座1-12-6)
デモコース:水谷橋公園>東京電力本社>日比谷公園
主催/電気代値上げ反対委員会
発起人:増山麗奈(桃色ゲリラ)、澤田サンダー(作家)、志葉玲(ジャーナ
リスト)、本杉美智子(映像作家)
☆個人/団体賛同募集中です。連絡先はneageiya●gmail.com
(●を@に置き換えて下さい)


暫定版フライヤー↓
http://renaart.exblog.jp/9511867/
mixi内コミュ↓
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3599497


☆このデモをやるべき4つの理由
1)電気で広がる格差
2)高いのは原発なのでは?
3)高くなる一方の石油・石炭よりも、前途有望な自然エネルギーを!
4)みんなが使うエネルギー、みんなで考えよう。


1)電気で広がる格差

 非正規雇用の拡大などの影響で、今、日本では年収200万以下の人口が1000万
人を超え、特にワーキング・プアと呼ばれる人々や、年金暮らしのお年寄りは、
日々の生活費を10~100円単位で節約せざるを得ないなど、それでなくとも困
窮しています。この上、月800円=年間で9600円も値上げすることは、「貧しい
者は電気を使うな」と言う様なものではないでしょうか。個人だけでなく、既に原材料費など
のコスト高に苦しむ中小企業にとっても、ますます経営が圧迫されることは確実
で、ひいては日本経済そのものにも悪影響を及ぼすかもしれません。  

 一方で、電力会社は、大企業など大口顧客に対しては、電気を使えば使う
程、安くするという料金設定にしています。以前から「使いたい放題」により、
省エネ意欲を削ぐ要因にもなっているのではないか、と指摘されてきましたが、
こうした料金設定を改めずに、家庭や中小企業からの料金を値上げするのは、
「電気を使う上での格差」を拡大させるのではないでしょうか。
 必ずしも電気を使うことが幸せにつながるとは限らないものの、例えば、猛
暑の中で冷房が使えないことは、場合によっては、命にも関わることです。憲法
25条で保障された生存権の一環として、誰でも公平にエネルギーにアクセスでき
るべきではないのでしょうか。
 
2)高いのは原発なのでは?

 電力会社の言う「コスト高」は、本当に原油などの化石燃料の価格高騰だけ
なのでしょうか?少なくとも、東京電力に関して言えば、昨年の地震による柏崎
刈羽原発の停止と、その補修費用が、「29年ぶりの赤字転落」(08年度)が見込
まれる大きな原因となっていることは確かです。地震は天災ですが、揺れの規模
や活断層の存在を軽視したことは「人災」であり、その検証も充分でないままに、ツケを消
費者に回すことは、果たして、容認されることなのでしょうか。 

 コスト高といえば、今秋にも稼動するという青森県六ヶ所村の核燃料再処理
工場にからむ費用も凄まじいのですが、これらも結局、電気料金か税金でまかな
われるでしょう。「使用済み核燃料をリサイクルする」とされる施設ですが、実
際にリサイクルされる燃料は1割のみ。それに対し、コストは建設費だけで2兆
4000億円もかかっており、しかも、今後操業を続けると閉鎖までに少なくとも約19兆
円もかかるとされています。また、これらの試算には「一日で原発一年分」とい
う量の放射能排出による健康被害がもたらすであろう、医療費の増加分は含まれ
ていません。
 「本音を言えば原発はお荷物」だとの声が、電力会社内部でもあるそうです
が、これを機会に脱・原発を図ることで、無用なリスクから電力会社も解放され
るのではないでしょうか。また、所轄官庁の経済産業省も、リスクは勿論のこ
と、費用対効果から、「国策」としての原発の見直しを考えるべきではないで
しょうか。


3)高くなる一方の石油・石炭よりも、前途有望な自然エネルギーを!

 石油や石炭などの化石燃料に頼る限り、電気料金の値上げは今後も続きま
す。特に石油は早ければ2015年前後にも需要と供給のバランスが崩れる「ピーク
オイル」が来る*と言われ、石油に依存する経済は破綻するでしょう。石炭も需
要の増大で高騰することは、ほぼ間違いない上、石油に比べても多くのCO2を出
し、地球温暖化の進行を早めることになります。事実、この間、石炭利用を増やしてきた各電力
会社の火力発電所は、やはり石炭を多く使う製鉄所と共に、国内で最もCO2を排
出する事業所のワースト1~20位を独占しているのです。
*「もう始まっている」との説も。

 これに対し、風力や太陽光、地熱や小・中水力といった自然エネルギーは、
温室効果ガスをほとんど出さないばかりか、現在の技術で使用可能な分だけで
も、世界のエネルギー利用の5.9倍の資源量があり、しかも半永久的に使えま
す。「高い」とされた発電コストも、特に風力は低コスト化が進み、大規模な発
電施設を持つ欧州では、石油火力並みのコストにまでなり、「温暖化対策も考慮すれば石炭火力よりも安い」とされています。世界的に見れば、自然エネルギーは猛烈な勢いで成
長している産業であり、風力発電の成長率は昨年27%を記録。早くから自然エネ
ルギーの普及に力を入れてきたドイツでは、新たに25万人の雇用を生むなどの経
済効果をもたらしているのです。
 残念ながら、日本は自然エネルギーの活用では欧州に出遅れた感がありますが、技術力や自然条件などから見れば、「エネルギー大国」に変貌する可能性はあります。高くなる一方の石油・石炭よりも、前途有望な自然エネルギーを活用することは、来るエネルギー危機時代の生き残り策になるのではないでしょうか。

4)みんなが使うエネルギー、みんなで考えよう。

 私たちは、電気やその他のエネルギーを毎日使っています。生活に不可欠な
ものだからこそ、国やエネルギー業界に任せきりではなく、私たち自身がエネル
ギーについて、声を上げていく必要があるのではないでしょうか。デモに参加し
てみようという方も、「デモはちょっと・・・」という皆さんも是非、電気料金
値上げを機
会に、日本のエネルギーのあり方について考えてみて下さい。

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関連タグ : 電気料金, 値上げ, エネルギー, 格差,

昨日のBLOG版「ヘンリー・オーツの独り言」のエントリ「『派遣のプチ反乱』は新自由主義への対抗宣言です!」は、秋葉原通り魔殺人発生以後、私がなんとなく言いたくて言葉にできず、もやもやした感じでいたものを的確に現してくれており、共感するところが多かった。

ことに、小泉いらいの政権が行ってきたことの欺瞞を糾弾し、「ボランティアでひとりでも多くの人に必死の思いで書いている私たちブロガーは徒労で無駄なことをしているのだろうか?私はそうは思いたくない」という箇所には、例の大先生の雑魚は黙ってろ的尊大なものいいにほとんど脱力し、それこそ徒労感に襲われていた私にとっては力強い言葉に響いた(ちなみに大先生へのリンクは昨日からはずすことにした。だって、もう立ち寄るつもりはないからね)。

もうひとつ、ヘンリー・オーツさんがリンクを張って紹介していたブログ(http://shadow-city.blogzine.jp/net/2008/06/post_11e6.html)もなかなか興味深かった。
というより、今更ながら人間を単なる員数としか考えない派遣会社と、派遣社員を受け入れる企業の体質の冷酷さと身勝手さに、身の毛がよだつ思いがした。
ここでは秋葉原の事件について、派遣社員について調べたという記述があったので紹介しておく。

そんなこんなで、通り魔が在籍していた「人貸し」会社の実態に興味を持った。いろいろと調べてみたら、ひどい会社やねん。社員寮なのに家賃ぼったくり。狭い部屋に三人ほど押し込め、それぞれから家賃や光熱水費、エアコン代別料金で約3万円。会社は一部屋でざっと9万円を儲けていることになる。税務処理では福利厚生で計上。監督官庁は監査行け!

ヒトをモノ扱いして使い捨てる体質、自分が社会の「歯車」ですらない、使い捨ての消耗品であるという絶望感がヒトを狂わせる。「自分なんかいなくても世界は廻るんだ」という事実を知らされた瞬間、希望というささやかな夢が失われ、ヒトは狂う。たとえ給料が安くても、「自分がいなければ、この会社は動かない」「自分がいなければ世界は廻らない」と信じられるうちはダイジョウブ。もっとも、墓場に行けば「この人なしでは世界は廻らない」はずの人がいっぱい眠っているんだけどね。

今の社会に対する不満は、若い世代を中心に相当広くひろがっていると見るべきだろう。
折しも昨日はNHKスペシャルで「追跡・秋葉原通り魔事件」を放送していた。
ここでは犯人となった加藤智大の生い立ちから、家族関係に問題があったこと、息子を支配し、自分の思うように育てようとした母親の教育の問題が第一に取り上げられていた。
そしてもう一つは、加藤が社会に出てから派遣を繰り返し、どんどん社会の中で孤立していく様子、そして派遣社員という極めて不安定で希望のない仕事の実態の一片が明らかにされていた。
ネットの掲示板に書き残した加藤の膨大な言葉は、今の若者たちの多くを代弁するものであり、若者たちは、加藤が犯した犯罪は憎みながらも、多くがその言葉に共感を寄せていたのが印象に残っている。

ただ、NHKの番組で不満だったのは、派遣社員という身分の貧しさや孤独さを浮き上がらせようとしていたものの、肝心の人材派遣会社や派遣を受け入れる企業の側の問題がすっぽり抜け落ちていた点だ。

そこでさきのブログに寄せられたコメントが、思い出される。
ここにはいわゆる「勝ち組」として名を上げ、政府の諮問委員会などにも名を連ねている人種の言葉が並んでいる。

●「格差論は甘えです」
  (奥谷禮子  人材派遣会社ザ・アール社長 日本郵政株式会社社外取締役 アムウェイ諮問委員)
●「格差は能力の差」
  (篠原欣子  人材派遣会社テンプスタッフ社長)
●「フリーターこそ終身雇用」
  (南部靖之  人材派遣会社パソナ社長)
●「日本で払う給料は、間違いなく中国で払うより高い。労働者が、もの凄く安いコストで働いているというようには私は思っていません」
  (折口雅博  日雇い派遣グッドウィル・グループ会長 元経団連理事)
●「業界ナンバー1になるには違法行為が許される」
  (林 純一  人材派遣会社クリスタル社長)

まったく、ぞっとするような言葉を、この連中は涼しい顔をして語っているのだ。
格差社会を肯定する人でなしどもの言葉をもっと知りたくなったので、調べてみると「虚しい日記」というブログにそれらを集めたエントリがあった。これも引用させていただく(一部重複あり)。

奥田 碩(日本経団連名誉会長 元トヨタ自動車会長)
格差があるにしても、差を付けられた方が凍死したり餓死したりはしていない」

すでに生活保護の申請さえ受けてつけてもらえずに餓死している人が何人も出ていますが?

宮内義彦(オリックス会長 元規制改革・民間開放推進会議議長)
「パートタイマーと無職のどちらがいいか、ということ」

「死ぬか金を出すか」と脅すギャングみたい...。

奥谷禮子(人材派遣会社ザ・アール社長 日本郵政株式会社社外取締役 アムウェイ諮問委員)
格差論は甘えです」
「競争はしんどい。だから甘えが出ている。個人の甘えがこのままだと社会の甘えになる」

スタートラインが公平な競争で格差が出ているなら、格差論=甘え論もわかる。
だけど親の経済力や育った環境ですでにスタートラインにハンデがあるからな。

篠原欣子(人材派遣会社テンプスタッフ社長)
「格差は能力の差」

南部靖之(人材派遣会社パソナ社長)
「フリーターこそ終身雇用」

林 純一(人材派遣会社クリスタル社長)
「業界ナンバー1になるには違法行為が許される」

渡邉美樹(ワタミ社長)
「24時間仕事のことだけを考えて生きろ」
「人間はなにも食べなくても[感動]を食べれば生きていけるんです」

箕浦輝幸(ダイハツ工業社長)
「最近は若者があんまりお金を持ってないと、いうのがあって若者が少し車離れしてるんですね、
それで(聞き取れない)お金がないって事でそういう 連 中 が少し安い車という流れも少しある」

鈴木修(スズキ会長)
「土曜休んで日曜も休む奴は要らない。8時間働けばそれでいいなど通用しない。成果で報酬がでるんだ」

杉原洸(黛(まゆずみ)グループ代表取締役)
「親が死んだぐらいで休むなんて、しょうもない」「親が死んでも働くのが社会人」

秋草直之(富士通代表取締役会長)
「業績が悪いのは従業員が働かないからだ。」

と勝ち誇り貧乏人をあざ笑う財界人たち。
一昔前ではこんな発言をするのはドラマの中の悪役だけだったのに、今の日本ではこれが当たり前になってしまった。
美しすぎてため息しか出ない。
こういう世の中が美しい国というのだろうか?

だいぶ前に見たドキュメンタリーで、アメリカの陸軍士官学校だかをレポートしていたのを思い出した。
そこでスポットを当てられていた女性の士官候補生は、先輩たちからさんざん苛められ、泣きながら訓練を続けていく。ときには挫折しそうになって、それでもなんとか試験に合格して自らも士官候補生となり、今度は自分が後輩を監督する立場になる。
すると彼女は、あれだけ先輩たちに苛められ、嫌な思いをしたのだから、後輩たちには優しくせっするようになった。というのとは正反対で、実は自分も同じように後輩たちをいびりまくる嫌な先輩になったのだった。

今、日本の社会で「勝ち組」と言われている人々は、一代で企業を興して成功者と呼ばれるようになった人が多い。彼らがいかに苦労して勝ち組になったかは、それぞれが自伝に書いているだろう。しかしその結果、彼らが人間としてやさしい心を持った資本家になったかというと、これまた正反対で、平気で人権など無視したようなことを言って憚らない。
それは先輩から苛められたのに、自分が同じ立場に立つとやはり後輩を苛めるようになった、あの女性士官候補生と同じだ。

勝ち組」になるということは、即ち人間らしい心を失うということなのだろうか。
経営トップたちの暴言を見てみると、日本ではいまだに資本家による労働者の搾取が堂々と行われており、政府もそれを奨励していることがよくわかる。
人間の本性とは、そんなものなのだろうか。

NHKの番組に出ていた派遣社員の若者の一人は、加藤智大と同じことを自分がやってもおかしくなかったと言っていたが、それは彼一人の言葉ではない。
日本の若者の決して少なくない数が、同じように思っているのだ。
若者だけではない。
先に発表された、昨年の自殺者の統計で見ると、60代以上の高齢者や働き盛りの30代の自殺者が増えており、自殺の原因は健康問題と経済的な困窮が半々を占めていた。
働き盛りの30代や60代以上の老人も追い詰められているのだ。
彼らは加藤のような犯罪に走らない代わり、自分で自分を殺しているのだ。

人を殺すか、自分を殺すか。
その違いは大きいが、元をたどればどちらも「絶望」の2文字に行き着く。
かくいう私も、不安定なことでは派遣労働者と変わらず、ひとつ踏み外せば絶望の淵に転がり落ちてしまう精神的・物理的状況にあるといっていい。
人を殺すか、自分を殺すかの選択の切っ先は、私自身にも常に突きつけられているのである。


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さて、気を取り直して、今日も床屋政談をはじめましょうかね(苦笑)。

8日、秋葉原で起こった無差別殺人事件は、その後の報道でさまざまな事実が明らかになってきている。
秋葉原現場#1

しかし、この事件が起きたとき、私がいちばん最初に思ったのは、あの西鉄バスジャック事件の犯人世代が、また帰ってきたのではないかということだった。

西鉄バスジャック事件は、2000年5月3日、九州自動車道太宰府インターチェンジ付近で、西鉄天神バスセンター行きの高速バス「わかくす号」が、刃渡り約40センチの牛刀を持った17歳の少年によって乗っ取られた事件である。
この事件では、犯行を起こした少年が「ネオむぎ茶」というハンドルネームを使い、2ちゃんねる上に犯行予告の書き込みをしていたことなどが大きな話題となった。
少年は、家庭内暴力で家族を悩ませ、精神病院に入院していたが、ここで愛知県で少年が老夫婦を殺傷する事件があったことを知り、自分も犯人の少年のようになりたいと思い、苛められた思い出がある中学校で無差別殺人を行うことを決意した。そして外泊許可が出たときに犯行を実行しようとしたが、ゴールデンウィークで学校が休みだったため、バスジャックを決行したのだった。

2000年にはこの事件の他にも、8月14日に15歳の少年による「大分一家6人殺傷事件」が起きている。
これは隣家の風呂場を覗き見たと叱られた少年が逆恨みをし、風呂場から侵入してサバイバルナイフを使って隣家の家族6人を襲ったというもの。

前後するが、同年7月29日には山口県で16歳の少年が50歳の母親を金属バットで殴り殺す事件が発生している。この少年は中等少年院送致となったが、出所後の2005年11月17日には大阪で姉妹殺害事件を起こしている。逮捕されたとき、元少年は「母親を殺したときの感覚が忘れられず、人の血を見たくなった」と供述している。

バスジャック事件が起きた後、世間ではこの世代があの酒鬼薔薇事件を起こした少年と同じ年齢であることから、しばらく17歳の凶行が話題になり、この世代に何か異変が起きているのではないかという論議がなされたのを覚えている。
その記憶が、今回の秋葉原での事件で甦ったのだ。
2000年当時17歳だった少年は、今年25歳になる。
そして、秋葉原で17人を殺傷した加藤智大容疑者もまた25歳なのだ。
彼だけではない。
3月に土浦で起きた無差別殺傷事件の犯人もまた、同世代の若者だった。

17歳の犯罪が話題になったとき、その論議がどのような結着をしたのかは覚えていない。
けれども、この世代には漠然とした社会に対する怒りと、不安を抱え込んでいる傾向があるといったようなことが語られていたように思う。

そこでもう一つ思い出すのは、先日テレビ東京で放送された経済スペシャル「新ニッポン人現る!」だ。
ここでいう「新ニッポン人」とは、団塊ジュニア(30~40代)、新人類世代ジュニア(10代)の間に位置する20代の若者たちのことだ。
彼らの特徴は、とにかく消費しないこと。旅行にもクルマにも興味がなく、休日は自宅で過ごす、仲間と飲みに行っても酒を飲まない。それで何をやっているかというと、手取り20万に満たない収入でも毎月堅実に貯金をしているのだ。
なぜ金を貯めるのかと問われると、彼らは一様に答える。

「それは、将来が不安だから」

番組にはデイトレーダーをやって100億以上の資産を持っている20代の若者も紹介されていたが、その生活の地味なことは一種驚異的ですらあった。
食事は1日2回で、昼はカップラーメン、夜は近くの立ち食いそばで天ぷらうどん。
超高級マンションに暮らしながら、クルマは持たず移動は自転車で行う。
海外旅行には興味がなく、そもそも旅行をしたこともない。
彼にとっては消費することが少しも楽しくないのだという。
では、どうしてそんなに金を貯め込むことに必死なのか。
やはり彼は答える。
「日本の将来に危機感をもっているから」
彼は、日本の食料自給率の低さに強い関心を持っており、将来は農業の立て直しに役立ちたいという希望を持っている。

日本の農業立て直しに役立ちたいという希望には心救われる気がするが、今の20代が一様に抱えているのは社会に対する不安であることは明らかだ。

その不安とは、格差社会や雇用の不安定がもたらす不安であり、年金問題をはじめとする社会保障制度への不信ということもできるだろう。
つまり、2000年当時10代半ばだった彼らは、社会に対する不安を擦り込まれながら成長し、実際に成人して社会に出てみると、今度は現実の社会がもたらす理不尽な雇用形態や賃金格差に直面し、派遣労働者間の希薄な人間関係に孤立して、自分の中に怒りを蓄積するしかなくなっているのではないだろうか。

「誰でもいいから殺してやる」

怒りから生まれる暗い想念は、この社会を構成するすべてに対して向けられているのだろう。
秋葉原で人をはね、刺し殺した犯人は、自分ではどうすることもできない袋小路のような人生にはまりこみ、悲鳴を上げることもできずに凶行に走ったのではないか。

そう思うと、彼が行った犯行は残忍で許されるべきものではないけれども、私の中では同じ残忍で憎むべき犯行だった「池田小児童殺傷事件」の犯人に対するものとは少し違った思いが生じている。
秋葉原現場#2
中産階級が崩壊して社会は勝ち組と負け組の二層分化してしまった現在の日本。いちど負け組になってしまうと、勝ち組に這い上がることは難しい。一言でいえば、「夢も希望もない社会」が、今の日本なのだ。そんな社会で青少年時代を送らなければならなかった彼ら20代の犯行を見ると、これは固有の性質が原因となって起きたものではなく、社会環境が引き起こした犯罪であるように思えてならないのだ。

20代ではないけれども、私だって今の社会はクソのようなものだと思っているし、言いようのない怒りを感じている。
もし、この怒りが蓄積していき、ある日爆発したならば、私も銀座あたりに乗り込んで、高級ブランドを買い漁っているセレブな連中を皆殺しにしてやろうと思うかもしれない。
あるいは、強力な爆弾を体に巻きつけて、どこぞの企業に入り込み、政界やマスコミを偉そうな顔して牛耳っている年寄りもろとも自爆してやるかもしれない。

秋葉原の事件以降、マスコミは3面記事のような情報を送り出すことに必死だが、悲惨で無残な現象だけをいくら追ったところで事件の本質に迫ることはできないだろう。

社会が市場原理で動き、格差が固定されている限り、似たような事件はこれからも起きる。
社会が不安に満ち、国民の生活が困難になっても、日本ではデモひとつ起きないが、実は静かに見えないところで着実に戦争が起きているのだ。日本では自爆テロこそ起きないが、銃乱射も起きないが、刃物を振りかざし、満ち足りた顔をしている歩行者たちをめった刺しにする日本式のテロが起きているのだ。

今回の事件は、そういう視点から見なければ、本質を明らかにすることはできないのではないか。
私は、そう感じている。

■追記
このエントリを読み返してみると、結論がなんだか誰かの記事に似てる。
なんかヤだけど、仕方ない。
べつに私は真似っこしたわけじゃないからね。


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関連タグ : 秋葉原, 無差別殺人, 新ニッポン人, 20代, 不安, 格差, 中産階級の崩壊,

4月1日、百貨店大手の三越と伊勢丹が経営統合し、持ち株会社「三越伊勢丹ホールディングス」を設立、新体制での営業を開始した。
売上高が計約1兆5800億円と国内最大の百貨店グループとなり、経営基盤の強化で生き残りを目指すとのことだが、長年、老舗の三越と新興(といっても創業は明治19年だが)伊勢丹のライバル関係を見てきた者にとっては、感慨深いものがある。
三越伊勢丹
「いやあ、そんないことないですよ」

私がジジイくさいことを言ったせいか、隣に座っているM君は、言下に否定した。
「三越と伊勢丹が合併しようと、もう大半の人間には関係ないことです」
彼は続けて言った。
「僕らのような安月給の人間が、デパートに行ったって、どうしようもないじゃないですか。どこを見ても高級店ばかり入っていて、ちょっといい靴があるなと思って値札を見ると9万円もするんですよ」

私とM君とは日光からの帰り、くたびれた体を特急電車のシートに預けながらビールを傾けつつ話をしていたのだった。

「そんな品物ばかりですよ。僕たちなんか、客じゃない」
「9万円の靴か。そりゃ、俺も買えないよな。すり減っていくと思うと履く気にもなれない」
「それより、脚を突っ込むものに何で9万も払うんですか」
「そりゃそうだな」
オープン記念祭
なんとも貧乏くさい会話をしたものである。
しかしM君との会話は、まだ続く。

「でもさ、世の中には9万だろうが10万だろうが、いいと思えば平気で買う奴もいるわけだろ。だからデパートは高級ブランドのテナント化してるわけじゃん」
「そういう金持ちは、ごく一部だけです。10万人に1人くらいしかいません」
「10万人に1人だとすると、日本では1300人しか金持ちがいないことになるよ」
「それは少なすぎますか。じゃあ、1万人に1人」
「それでも1万3000人。もっといるだろう」
「いやあ、せいぜいいるとしても5000人に1人くらいですよ。その連中が、高級品を買い漁っているんです」
「そんなことはないと思うよ。日本のGDPは世界3位なんだぜ。格差が広がっている現在、いわゆる富裕層は相当数いるはずだよ。でなければテレビでお一人様2万円のステーキだとか、寿司だとか、しょっちゅう紹介するはずがない」

ちなみにネットで調べてみると、米証券大手のメリル・リンチ社の調査が出ていた。それによると、2007年10月18日現在、100万ドル(約1億1,600万円)以上の金融資産を持つ日本国内の富裕層は147万人で、米国に次いで世界2位だという。
日本の人口が1億3000万人として、だいたい1.1%がいわゆる大金持ちということになる。
つまり、100人に1人強が金持ちというわけだ。

私たちが乗っている電車に800人乗客がいるとして、そのなかの8人くらいは三越伊勢丹に行き、9万円の靴をホイと買う。この数が多いのか、少ないのか。英国屋製のコートを5年越しで着ているM君と、しがない家内職人の私には見当もつかない。金持ちと、非金持ちとの差はそれくらいかけ離れている。

なにも9万円の靴を買わなくたって、べつに悔しくもないけれど、M君にしてみれば英国屋のコートがくたびれてきて、襟の折り返しがすり切れてきたら迷わず買い換えることができるようにはなりたいだろう。私だって、長年使ってきたバッグがくたびれてきたら、ハンティングワールドとはいわないまでも吉田カバンくらいは買えるようでありたい。

「僕らのような人間はね、酒を止めてタバコも断って、金を貯めようと努力しないといけないんです」
「それじゃ一生つまらないじゃない」
「給料が上がらない以上はそうするしかないんです。いい給料がほしければ、一流企業に入るしかない。でも、途中からでは一流企業に入るのは難しい。とすると、就職するときにそういう企業に入れるかどうかで人生が決まってしまうということですよ。僕の同級生でも、○△に入った奴は今、役職についていい給料をもらってます。はじめはサービス業なんて大変なだけだと思ってたけど、今では年収が僕と200万くらい違いますからね」

貧乏くさいうえに、世知辛い話になってしまった。
しかしM君にはIT企業を立ち上げた友人もいて、数千万の年収を得ていたらしい。それが、サブプライムローン問題の影響をくらって業績が傾きかけてきた。
「そいつは役員だから、もしかしたら責任取って辞職するかもしれない。でも、そういう奴はすぐ転職できるし、条件も悪くないんです。で、僕に愚痴るんですよ。『もし転職したら、年収が1500万になっちゃうんだよ』って。僕だったら1500万だってすげえ! と思うのに」

うん、その通り。1500万はすごいよ。
私には返す言葉もない。
それだけ稼いでいたら、もしかしたら三越伊勢丹に私も足を運ぶ気になるかもしれない。
ホイホイ気持ちよく買い物をして、少しはおだてられたりして、いい気分に浸れるかもしれない。

「今はね、金を選ぶか、職を選ぶかなんですよ」

M君は今時めずらしい熱血漢で、仕事好き。惚れ込んだ仕事なら、自分の金を持ち出してでもやり遂げようとするところがある。
私は彼のそういうところが好きだ。
しかし、彼が選んだ仕事はこの社会では構造的に儲からないように出来ている。
だから1500万も稼げたらすごいですよ、と言いながら、自分も1500万稼ぐようになるとは思っていないのだ。彼は金ではなく仕事を執ったのだから。

でもなあ、一流企業に入れるかどうかで人生が決まってしまうというのは、いまだに私には素直に受け入れることができないよ。
それを受け入れるということは、つまるところ、進学率のいい学校に入って一流校に受かることが大事だと認めることであり、それを認めることは、いい学校に入るためには子どもの教育に十分な金をかけるだけの経済的ゆとりのある家庭に育たなければならないということを認めることになる。
つまりは階級社会を認めることにつながるわけだ。

それは嫌だな。

育ちよりも氏の方が大切な世の中なんて、あまりにも夢がない。
今は300万の年収かもしれないが、来年は5000万稼げるようになる可能性がない社会なんて、面白くない。いや、数字だけの問題ではないのだ。自分が好きなことをやって、5000万稼ぐだけの可能性が拓けている社会でなければ、人間には生き甲斐を見出すことが難しい。

日本はアメリカに次いで金持ちが多い国だって?
私にはそれを信じていいのかどうかもわからない。
しかし、だから何なのだ? 証券会社や保険会社というのは、ほんとうに人の懐を探るのが好きなところだ。
金持ちの数を数えて、いったい何になるのか。
私はそう思うしかない。彼らからすれば、私もM君も、ものの数にさえ入っていないだろう。
めでたくオープンした三越伊勢丹も、相手にしないだろう。
今、東京には富裕層をターゲットにした店がいたるところに口を広げて構えている。
ミシュランガイドがベストセラーになり、掲載店は予約でいっぱいになる東京という街は、私にとってどんどん縁遠くなっていく。
そして遠くから眺める東京は、どんどんグロテスクに変貌していくように映る。

金持ちが多い。150万人近くいる。だから何だ。
それだけでは夢も希望もないではないか。
金持ちがいくら多くても、その他大勢にとっての幸せとはまったく関係がない話だ。
ほんらいならば、金持ちになりたい人間ならば誰でも金持ちになれるようでなければならない。
あるいは、金持ちなどにならなくても幸せを感じられる生活が送れるようでなければならない。
富める社会と富まざる社会とにくっきり別れてしまった今の社会には、あまりにも夢がなく、面白みもない。金が唯一の物差しになりつつあるこの社会は、明日生きることに楽しみを見出すことが難しい社会だ。

これはやっぱり政治が悪いのだ。
いい社会を作るには、いい政治が必要なのだ。私は日々、そのことを痛感する。
暫定税率の期限が切れて、ガソリンが値下がりしただけで、庶民の顔には笑顔が戻るではないか。
野党が本気で頑張って、いままでの惰性的な政治にヒビを入れただけで、世の中は変わるような気がするではないか。それは希望といってもいいのではないだろうか。
自民党と公明党による、あるいは新自由主義者たちによる悪政が、今どんどんあぶりだされている。年金問題しかり、防衛省の汚職、海自が起こした事故、ひとつひとつの事柄が、これまでの悪政と結びついて現れてきている。
もしかしたら、今は膿を出し切る時期なのかもしれない。
そして悪い膿を出し切った後には、今よりもう少しはましな社会が生まれるかもしれない。

せめてそんな希望を持たなければ、今飲むビールも苦いばかりで楽しめないというものだ。


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