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酒好き、映画好き、本好き、落語好き、バイク好き、そして鬱。 ちょっとばかり辛い日もあるけれど、フンニャロメ~と生きてます。
◎心にとめおく言葉
●人は、自分が見たいと思うものしか見ようとしない――ユリウス・カエサル
●為政者たるものは憎まれることはあっても、軽蔑されることだけはあってはならない。(塩野七生)
●自分に当てはめられない基準を他人に当てはめるべきではない
――ノーム・チョムスキー
●さまざまな知識人、文化人、政党やメディアは一般の人々よりも右よりな立場を取る――ノーム・チョムスキー
●考えろ、考えろ、考えろ!――ジョン・マクレーン

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「先生、仕事が出来ないんです。仕事をしようと思うと頭が痛くなって、体が動かなくなります」
叫び
今日は、通院日だった。

長い待ち時間を経てようやく名前が呼ばれ、部屋に入った私はすがるような思いで言った。
今すぐにも仕上げなければならない仕事を抱えているのに、私のアタマはホワイトアウトした状態だ。
この状態が薬で回避できるなら、私は100錠だって飲んでやる。

ところが。

「それはあなた、仕事がつまらないだけで、病気じゃないですよ」

先生に笑われた。

「僕だって学会の論文を書かなくちゃならないときは、つまらなくて嫌になる。それと同じです」
「でも、仕事をしようと思うと気分まで悪くなって、一度眠らなくちゃならないんです。そのくせ夜は眠れず朝早く目覚めてしまう」

先生はまた笑った。

「それは、受験生が昼間勉強できなくて、夜遅く勉強するのと同じです」

いや、私は夜も仕事ができないのだ。それで困っている。
しかし目の前にいる医者は、まだ笑っている。

「まあ、夏休みの宿題がたまってしまった子どもみたいなものですな」

私はしばしば、何をしに片道1時間かけて通院しているのだろうと思うことがある。
どうにかしたいと思いながら、どうすることもできず、気分だけが沈み込む。
うん、うん。それは困った。病気ですよ。
大丈夫、薬を飲めばよくなりますから。
私はそういう言葉を求めて病院に通っているのだろうか。そう言われれば安心できるだろうか。

わからない。
でも、嘘くさい言葉を並べられればすぐにわかる。そんな医者にはかかりたくない。
ならば、明日から新学期が始まるのに、宿題が山ほど残っている小学生と同じ状態だと言われた方がいいのか。
たしかにそうでした。私は子どもの頃、いつも宿題をためてました。新学期が始まっても、次の土日でやっつけちまおうと、やるべきことを先延ばしにする駄目な子どもでした。
先延ばしにしながら、残った宿題の量があまりにあるので目の前が暗くなるのがいつものことでした。

ほんとだ、同じじゃん。

アタマの中身は小学生と同じ。それでいて違うのは、オヤジになった私には生活がかかっているという点だ。その重みがずっしりと肩に背中にかかってきている。
ということは、生活の心配さえなくなれば気が楽になるのか。

金か。
カネ
世の中には私より一回り若くても、バリバリ稼いでいる男がゴマンといる。
競争と市場原理が第一の新自由主義の世の中になり、すべては自己責任とされる代わり、成功すれば大きな報酬が得られるようになってきた。
私はそんななかで時流に取り残された存在なのだろう。その結果、子ども返りしたように仕事が出来ないといって病院の世話になっているわけか。



しかしなあ、金だけじゃないよ。世の中は。

私はまだ、そんな甘い考えを捨てきれずにいる。
金だけが絶対の価値を持つ世の中は間違っている。そんな世の中には馴染みたくない。
そう思って今まできたのではなかったか。


青臭い理想主義かもしれないが、金より大切なものを守るためにいくつかの選択をして、そしてたどり着いたのが今の私なのだ。
間違ってはいなかったはずだ、それほどは。
それなのに、辛い。

かくして小学生並みなメンタル状態を抱えながら私は病院から戻り、なんとか仕事に向き合おうとしている。

しかたねえな、毎日が8月31日だとしても。辛抱しなくちゃ。
(写真のカネは、私の財布の中身とはあまり関係ありません)


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