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酒好き、映画好き、本好き、落語好き、バイク好き、そして鬱。 ちょっとばかり辛い日もあるけれど、フンニャロメ~と生きてます。
◎心にとめおく言葉
●人は、自分が見たいと思うものしか見ようとしない――ユリウス・カエサル
●為政者たるものは憎まれることはあっても、軽蔑されることだけはあってはならない。(塩野七生)
●自分に当てはめられない基準を他人に当てはめるべきではない
――ノーム・チョムスキー
●さまざまな知識人、文化人、政党やメディアは一般の人々よりも右よりな立場を取る――ノーム・チョムスキー
●考えろ、考えろ、考えろ!――ジョン・マクレーン

公設第一秘書逮捕を受けて、昨日行われた小沢一郎の会見では、検察に対する激しい非難の言葉が吐き出された。
小沢としてはたしかにはらわたが煮えくり返る思いがあるのだろう。
今、この時期になってなぜ、自分が標的にされるのか。
そこには権力側・政権側の悪意が感じ取れる。

しかし、あの会見を見て納得できたのは、盲目的な小沢支持者と民主党にいる何人かだけだったのではないか。
検察は西松建設からの政治献金のなかでも、小沢一郎に対する献金額が突出して多いことを問題にして、そこに利益供与がなかったかを疑っている。
だとしたら小沢一郎は、政治資金の使い道を明らかにしてそこに利益供与などなかったことをまずはっきりさせなければ、国民を納得させられなかったと思う。

あの会見の後、民主党の議員は「われわれは小沢代表を信じて団結していく」と語り、岡田克也もポスト小沢の水を向けられると「そんな馬鹿げたことを言ってるのは信じがたいことだ。今は団結して前進していくだけ」と語っていた。さらに幹事長の鳩山由紀夫は「われわれは民主党員なのだから、検察と小沢代表のどちらを信じるかといわれれば、代表を信じていくのは当たり前だ」と語っていた。
今や民主党小沢一郎の潔白を信じて、さらに結束の絆を強めていこうという意志でかたまっているようだ。

だが、民主党信者ではなく、小沢一郎を盲信しているわけでもない多くの国民からすれば、一連の言動はいつかどこかで見た光景と重なるものである。
政治家と金の問題が生まれるたび、それは多くが自民党議員が発生源になっていたのだが、われわれ国民は「○○先生を信じる」「こういうときこそ一致団結していかねばならない」という決まり文句を聞かされてきたのだ。

つまり、会見を開いて小沢一郎がどんなに憤って見せても、民主党の議員たちが声をそろえて団結を唱えても、小沢一郎を総理としてふさわしいと思ってなどいない7割から8割の日本人は、そらぞらしいと感じ、麻生太郎は駄目だけど小沢もやっぱりよくないなと思ったに違いない。
民主党の議員たちが団結するというのは勝手だが、それは何のため、誰のための結束なのかと言い返してやりたくなった人も多いのではないか。

今回の逮捕劇では国策捜査が行われたという意見がもっぱらだが、たしかにこれで民主党が受けたダメージは相当大きい。
しかしこのダメージが自民党にどれだけ利するかといえば、それほど利するところは多くないのではないだろうか。金額こそ小沢一郎が突出して大きかったものの、西松建設からの献金を受けていた議員の数は自民党の方が圧倒的に多かった。それらのひとつひとつを丹念に洗い出し、不正はなかったのかを突き詰めていけば、新たな逮捕者が出てくる可能性は十分にある。
また、小沢一郎のイメージが下がったからといって、麻生太郎の評価が相対的に上がると言うこともあり得ない。小泉純一郎が政界を引退すると明言した今、それでは誰が首相にふさわしいのかというと誰の顔も浮かんでは来ないのである。

むしろ、景気が行き詰まり雇用問題が深刻になっている今、自民党に政権を任せていたのでは駄目だという気持ちだけは消えず、検察がいかに国策捜査をしようが自民党が大逆転の勝利を勝ち取る可能性など皆無に等しいのだ。
国策捜査はあったのかもしれない。
だが、国民の側から見ればそれをとやかく言っているときではない。

問題は自民党政権では駄目なことははっきりしている以上、民主党が中心になって政権を取るべき時が近づいているというのに、肝心の民主党が疑惑を持たれイメージが下がってしまった(もともとイメージは高くなかったのに)小沢一郎を信じて、検察との対決姿勢を表面に出していていいのかという点にある。
私は昨日のエントリで小沢一郎は代表を辞任すべきだと唱えたが、その考えは今も変わらない。そして民主党は代表という看板を付け替える時期を誤ると、結局は自民党の麻生太郎と同じような立場に小沢一郎を追い込むことになるだろうと思う。
さらに、総選挙後の事を考えれば、社民党や国民新党との連立を円満に行う必要があるが、その先行きにも暗雲が漂うことになるだろう。

党首なのだから小沢一郎を信じる。
それは分かる。
しかし、誰のために信じるのか。党を一致団結させる必要は、誰のためにあるのか。
民主党にはその点をよく考えてもらいたいのである。

関連タグ : 民主党, 小沢一郎, 国策捜査,

すでに多くのブログが小沢一郎の公設第一秘書が西松建設の裏金事件に連なることで逮捕されたことに触れている。
なかには「国策捜査」だ、「陰謀だ」と言っていた鳩山由紀夫に同調して陰謀論を声高に叫ぶものもある。

たしかに、昨日のニュースを見ていて「おや?」と感じたのは、自民党幹事長の細田博之が出てきて記者たちから事件の第一報を耳にしたとき「もう(捜査が)入ったのか?」と反射的に聞き返したときだ。「もう」ということは、細田はすでに何らかの情報を握っており、検察が動くことを知っていたと言うことだろう。
そうだとするならば、細田をはじめ自民党の中枢にある者は検察の手が民主党に司直の手が及ぶのを知っていたのだろうし、もしかすれば検察に対して自民党から情報が流れていたと考えるのも妥当かもしれない。

しかし、そうしたことがあったとしてもわれわれが「陰謀だ」と騒ぐのは時期尚早というものであり、はっきりした事実が出てきてから批判をするのが理性的な考え方だろう。

それよりも、私はこの際、小沢一郎には党代表の座を降りることを望みたい。
第一に、かねて自民党に対しては責任説明を要求してきた小沢が、昨日の事件第一報があったときにはダンマリを決め込み、記者たちの取材を拒否した態度に疑問がある。身の潔白を信じるならば党首として毅然たる態度で捜査を受けるいわれはないと、つまり今日になって行った記者会見で話したことの十分の一でもいいから昨日のうちに表明しておくべきだったと思う。

小沢一郎に対しては、正直なところ清廉潔白な人士というよりも、旧来の自民党政治家が持っていた利権と金をひきずる政治家というイメージが強い。だから、そんな小沢がいくら「生活が第一」と言っても、私としては素直にその言葉を受け入れる気になれなかった部分がある。
こうしたイメージが間違ったものだということをはっきりさせるためにも、小沢一郎はこれからよくよく言葉に気をつけて自身の潔白を証明していく必要があるだろう。
だが、小沢一郎がどういう説明をしようとも、民主党全体にとっては今回の事件が与えた傷はあまりにも大きい。
次期政権を狙う民主党としては、疑惑を持たれた党首を頂いたまま陰謀論などを振り回すより、この際すみやかに小沢一郎を退陣させ、代表代理の菅直人を新たな代表に据えるべきだ。
そうすることによって民主党が受けたダメージを最小限に止め、なおかつ連立を組むべき社民党や国民新党との絆をより強くすることが大切だ。
今のままでは社民党も国民新党も疑心暗鬼のまま手を組むことはできないと言い出すだろうし、そう言われたときに民主党には堪える言葉がないだろう。

菅直人を代表にする必要がある。
鳩山由紀夫では駄目なのだ。いうまでも鳩山は世襲政治家であり、新しく政権を取る民主党が自民党の真似をするようなことがあってはならない。
第一、鳩山の言動にはこれまで首をかしげざるを得ないようなことが少なくなかった。とてもではないが、新しい国のリーダーとしては頼りにできないのである。

さらに自民党にとっては、この事件が陰謀であろうとなかろうと、解散総選挙をする大チャンスに違いない。
民主党のイメージに傷がついた今ならば、選挙をしても勝つことはないにしても大敗はしないで済むかもしれない。新年度の予算案が通った今ならば、解散を邪魔するものはないはずだ。
もし麻生太郎が踏ん切りをつけられず、このままずるずると解散を引き延ばせば、せっかくの好機はなくなり、自民党にとっては無惨な敗北が待っているだけだろう。
決断力がなく、頭の悪い麻生太郎には、この段になっても自分のすべきことが分からないかもしれないが、今こそ党を挙げて麻生に解散を迫るべき時である。

そして国民にとっては、ようやく自分の意志を政治に反映させる機会がやってくる。
民主党に過度な期待をすることもない。ましてや自民党に対してはこれまでの悪政・愚政に対する怒りがまだまだ冷めることはない。
われわれにとっても今がいちばん選挙に適したときといえるのではないか。

重ねて言っておこう。
民主党はすみやかに小沢一郎を退陣させるべきである。その上で小沢一郎には身の潔白を証明させるべきである。
そして麻生内閣は、この機に解散し、一刻も早く民意を問うべきである。

麻生太郎にとっては、もしかするとこれが最後の、男を上げるチャンスになるかもしれない。

関連タグ : 小沢一郎, 解散総選挙,

26日、アフガニスタンの農村で医療、農業支援などを行ってきたNGO「ペシャワールの会」のスタッフ、伊藤和也さんが武装勢力に拉致された事件は、一旦は解放されたというニュースが流れた後に誤報だったと発表されるなど、情報が錯綜し、いまだに事件は解決していない。
タリバーンが仲間の釈放を求めて伊藤さんを拉致したとの情報もあるようだが、いずれにしても一刻も早く、伊藤さんの無事救出を祈りたい。
「伊藤さんは現地の住民ともなじんで、その活動は感謝されていた。現地の有力者が解放の仲介に立ってくれると信じている」という福元満治事務局長の言葉もある。武装勢力との武力衝突を避け、できれば現地の人々の説得で解放してもらいたいものだ。

しかし、こういうニュースが流れると気になるのは、不測の事態が起こったときのためには軍による護衛が必要だという考えが表面に出てくることであり、日本の自衛隊派遣は是非とも必要だという論調が力を得ることである。

けれどもテロや暴力に対抗するには軍の力に頼るしかないという考え方はいかにも危険で、間違っていると私は思う。
現に、ペシャワールの会現地代表の中村哲氏はアフガニスタンの現状について、
「治安悪化の原因は、大干ばつによる深刻な食料難と、タリバン掃討作戦を進める米軍の相次ぐ誤爆による犠牲への怒り・反発だ。かつては日本人であるだけで命拾いしたが、今は日の丸がむしろ標的になっている」と語っている。
アフガニスタンにはアメリカ軍だけでなく国連軍も派兵されていて治安維持にあたっているが、どうやら評判の方はアメリカ軍に劣らずよくないようだ。全体にモラルが低く、地域の習慣や文化を理解しない兵士たちはアルコールが禁じられているアフガニスタンにいながら装甲車の上でワインをラッパ飲みし、空き瓶を通行人に投げつけるといった傍若無人を繰り返している。そのため現地の人々からは感謝どころか憎しみを買っていると、これも中村医師が語っている。

さて、ここでもう一つ心配になるのは、民主党代表の小沢一郎のことだ。

すでに民主党は代表選を行わずに小沢代表の三選を決めてしまったようだが、そのまま総選挙が行われて大方の予想通り自民党が敗北し、連立するにせよ民主党が政権を取ったとなると、当然ながら小沢一郎首相の誕生ということになる。
私が心配するのは、小沢は自身のウェブサイトで憲法改正を主張しており、日本が国際社会との協調を図っていくためには「国連常備軍」を創設する必要性を訴えている。
小沢は持論のなかで、今の国連は明治維新のときの朝廷のようだとたとえている。以下はその引用。

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明治維新のとき、朝廷は武力を持たなかった。警察力も権力もなかったので、薩長を中心に親衛軍をつくったのである。今の国連は、ちょうど維新後の朝廷と立場が似ている。固有の力を持っていないので、事が起きた時に、その都度各国に呼びかけPKOを始めとして多国籍軍の編成を行うことになる。これでは、緊急な時に迅速な行動がとれないという事もあり、又、その時々の各国の思惑や事情により実効があがらないという面も多々ある。従ってこういうやり方でなく、一歩進めて国連に常備軍を設けるべきであるというのが私の主張である。
--------小沢一郎 「政策とオピニオン」より。

つまり、今の国連がイラクやアフガニスタンに多国籍軍を送って平和維持活動を行うというやり方ではスピーディな対応ができないから、日本が中心になって国連常駐の軍隊を置き、イラクやアフガニスタンに派兵すべきだというのだ。
そして実際、小沢は雑誌『世界』1997年11月号に投稿論文を発表し、そのなかで「私が政権を取って外交・安保政策を決定する立場になれば、ISAF(国際治安支援部隊)への参加を実現したい」と述べ、「国連の平和活動は、たとえそれが武力の行使を含むものであっても、日本国憲法に抵触しない、というのが私の憲法解釈です」と断言している。

民主党は、私の記憶が正しければ、テロ特措法延長に反対の立場をとっているはずだが、その代表であり、もしかすると次期首相になる可能性もある小沢一郎は憲法を改正することにも賛成した上に海外派兵にも積極的な考えを持っているのだ。

これは普通、どう見てもおかしいのではないか。
もし小沢内閣が実現したとして、小沢はさっそくISAF参加を実現させるだろう。その結果どうなるか。
ペシャワールの会の中村哲医師が語ったように、軍事力の介入は現地人からの憎しみを買うだけになるのではないか。
小沢が改憲を実現させ、国連に日本を中心とした常備軍を置くことにしたとする。その軍とは誰が行くことになるのか。自衛隊とは別の組織なのだから、新たに兵士を募ることになるだろう。
私はそこで「徴兵制度」という言葉を思い浮かべないわけにはいかなくなる。
小沢一郎は、日本で徴兵制度を始めるつもりなのだろうか。それを視野に入れながら次期政権を取ろうと目論んでいるのだろうか。
私はここに非常な危惧を感じる。

小沢三選が決まってしまった以上、もはやISAFについても論じられることはなくなってしまったとは「きまぐれな日々」のkojitakenさんも批判的に書いているが、私もまったく同感である。

国民生活を破壊した自公政権には、一刻も早く舞台から降りてもらいたい。
しかし、次に政権を取るだろう民主党はどのような国政を運営していくつもりなのか。それがもうひとつはっきりしない。
憲法を改正し、海外派兵にゴーサインを出そうとする小沢一郎を抑える勢力が民主党内で力を持つことと、連立する政党には小沢の暴走にストップをかけ、本来の「生活が第一」の内閣を実現してもらいたいものである。

関連タグ : アフガニスタン, 拉致, 小沢一郎, ISAF, 憲法改正, 民主党,

私はこれまで何度も書いてきたが、民主党は9月の代表選をなんとしても行うべきだと考えている。
それは、代表選を行うことにより民主党の考えが明らかになるからだ。国民が、民主党が何をやろうとしているのかを知ることができるからだ。
なぜそれが重要かと言えば、自民党政権に変わって民主党が政権を取ることになるとすれば、民主党代表が首相になるわけであり、その首相が国民に対して政策を明らかにしておくことは必須であると考えるからだ。

「ニュース23」の後藤謙次はテレビキャスターとしては切れ味が鈍く、私は好きになれずにいるが、昨日の番組では民主党代表選について、やはり次期首相を選ぶことにつながるのだから代表選は是非とも行うべきだと述べていた。
私も同意見である。

しかし、今日の報道を見ると、代表選に立候補を表明していた野田佳彦広報委員長が、幹部議員らと協議を行った結果、慎重論が根強いために出馬を断念する意向を固めたらしい。
野田はこれまで、次期衆院選のための党のマニフェストの内容を深化させるために、代表選を行って政策論争するのが必要だと主張してきた。これはまったく正論であり、代表選を行わずに小沢一郎が3選することだけが決まれば、国民が得るところはあまりに少ない。
まさか民主党は、小沢一郎にだまってついてこいと国民に言いたいのだろうか。
それほどまで民主党は、国民の支持が厚いと自信を持っているのだろうか。

どうやら党内では無言のうちにそうした実態のない自信のようなものが蔓延しているらしい。党有力幹部の松本剛明前政調会長らが、「衆院選の準備に全力を挙げるべきだ。今は党内で争っている時ではない」として慎重論を唱え、譲らなかったという。また、党内には、いま代表選の対立候補に協力すると、衆院選後に行われるであろう小沢一郎の粛清を恐れる声も強いようだ。
なんともはや、これではスターリン政権下のソビエト共産党のようではないか。

さらにブログのなかには野田佳彦出馬について、日本の状況を判断する能力がないのではないかとこきおろすものがある。これらのブログによると、野田の代表選出馬は陰謀論の亜流に過ぎない「偽装チェンジ」勢力と結びついているとの憶測もあるようだ。
どこかの妄想に駆られたバカな学者崩れの言葉を鵜呑みにして「偽装チェンジ」論などをもてはやしているだけで、私はすでに相手にする気にもなれない。
偽装チェンジ」論をもてはやす彼らは、民主党がなすべきこととして「責任ある政権公約を国民の前に早急に示すべき」で、党を結束し「官僚主権構造の日本」を「国民主権構造の日本」に刷新する責任ある公約提示が求められているとしている。

しかし冷静に客観的に見れば、責任ある政権公約を国民の前に示すには、代表選をすることがいちばん適した場になるのではないか。代表選によって民主的に「国民主権構造の日本」を実現できる党代表を選ぶことこそ、党を結束させ、なおかつ広く国民の支持を得ることにつながるのではないか。この点で「偽装チェンジ」派の言っていることは矛盾しているとしか言いようがない。
まったく、くだらない陰謀論には反吐が出る思いだ。

そんなものはどうでもいい。
私は何度でも繰り返す。
民主党は代表選を行うべきである。そうすることで国民の前で民主党が持つ論点を明確にし、政権を取った後に何をしていくかをはっきりと示すべきだ。民主党が政権を取ることによって、自公政権よりもましな社会が実現できることを具体的に示すべきだ。
決して密室政治で代表を決めるべきではない。
これは民主党の信義に関わる問題だと思う。

このまま野田佳彦が出馬を断念し、なしくずしに小沢一郎が代表3選を果たすのであれば、民主党はどのようにして政権公約を明らかにするつもりなのか。去年のように「生活第一」といいながら、それを反故にしてきた責任を小沢一郎はどう取ったうえで次期政権を取ろうとするのか、はっきりさせなければならない。そうでなければ民主党がいくら結束したところで、国民はそっぽを向くだろう。
一般国民の良識を馬鹿にしてはいけないというものだ。
民主党員たちにはぜひ、そのことを頭に入れておいてほしいものだ。

関連タグ : 民主党, 代表選, 野田佳彦, 偽装チェンジ, 小沢一郎,

昨日の深夜、正確には日付が今日に変わって間もなく、またしても東北地方に大きな地震があった。
被害に遭われた方に、心からお見舞い申し上げます。


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昨日23日のニュースでは、自民党社保庁の後継組織となる日本年金機構の職員採用について、過去に懲戒処分を受けたことのある社保庁職員867人を全員不採用とする方針を決めたことを報じていた。

社保庁は当初、「ヤミ専」職員らと処分歴のある職員のうち、停職・減給処分歴を持つ247人を不採用とする方針を示していた。これに自民党がもっとも軽い戒告処分しか受けていない620人には期限つきの雇用の道が残されていると猛反発し、この厳しい方針となった。

テレビ画面には参議院会長の尾辻秀久らが登場し、不正のあった職員には厳しい処置をするのは当然のことと胸を張っていた。

なるほど、自民党もたまには分かりやすい正義の執行役を演じるものだ。
しかし、この厳しい方針によって、本来の業務とは関係の薄いスピード違反で戒告処分を受けたような場合も事実上解雇されることになる。
たしかにスピード違反も法律違反には違いないのだから、仕方がないといえば言えないこともない。
けれども、自民党はこれまでさんざん官僚どもに好き勝手なことをさせてきたことを棚に上げて、いざこのままでは選挙に勝てないと見るやトカゲの尻尾を切るようにミソもクソも一緒くたにしたような処分方針を固めて胸を張っている。

ニュースを見ていた国民の多くは、自民党もたまにはやってくれるじゃないかと最近の官僚どもの腐敗ぶりに腹を立てていた分、溜飲を下げたかもしれない。
しかし、これは明らかに自民党の勇み足というもので、テレビカメラに向かってどうだとばかりに答えていた間抜け面は三文芝居の舞台で台詞を垂れ流す大根役者のスタンドプレイそのものだ。

そして、自民党にこれほど醜く残酷な処分をさせる元を作ったのは民主党のだらしなさ、不甲斐なさが原因になっていると私は思う。

たしかに今、総選挙をやれば自民党は負けるかもしれない。しかし、それはイコール民主党が国民の信任を勝ち取って政権を奪取することだと思ったら大間違いだ。

民主党代表選をするか否かで揉めているかに見えるが、代表選に対して否定的な考えを持つ者の根底には、代表選を行っている最中に自民党が解散総選挙をすることにしたら自分たちが対応できなくなるという貧乏くさい怯えがある。
さらに、否定論者は小沢一郎の統率力がなければ党が一丸となって戦えないという。だがそれは勝手な言い訳で、実は代表選もせずに小沢一郎によりかかったままの方が自民党に勝てるという思い込みこそが、国民に民主党を見限らせる原因になる。

何度でも繰り返すが、小沢一郎は「生活第一」と言っていた自分の言葉を忘れて大連立に走り、さらにはガソリン国会などといって国に混乱だけをもたらし、棚ぼた式に後期高齢者医療制度の悪評に乗っかって自民党をこき下ろし、挙げ句に国会を放り出して会期を終わらせてしまったのである。
この先何をするか分からない男を無批判に代表として戴いている党に、国民はどれだけ投票意欲をそそられるだろうか。

こんなことは冷静に考える頭を持っていれば自明のことなのに、当の民主党にはそれが見えない。見えていないから自民党の非論理的なスタンドプレイを許してしまうのである。

今さら社保庁の腐れ役人どもの肩を持つ気などはない。
しかし、このまま自民党の安手な「正義」に目を奪われて、せっかくあと一歩のところまで追い詰めた政権交代という獲物を逃がすのはあまりにもったいない。

今、党を割るなどは考えられないことではあろうが、私はこのまま小沢一郎を代表にして政権を取るくらいならば福田康夫にもうしばらく首相の座にいてもらった方がいいとさえ思う。できれば民主党は小沢のような国民の生活に目を向けようとしない政治家と新自由主義者とは袂を分かち、野党再編もしくは野党共闘で自民党を打ち倒してもらいたい。
小沢や、もちろん麻生太郎などに比べればいくらかでもバランス感覚のある福田康夫には、それまでの間、頑張ってもらいたい。

これは今や主流ではなくなりつつあるブログ左派、つまり陰謀論などに汚染されていない人間の、ささやかなる願いである。


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