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酒好き、映画好き、本好き、落語好き、バイク好き、そして鬱。 ちょっとばかり辛い日もあるけれど、フンニャロメ~と生きてます。
◎心にとめおく言葉
●人は、自分が見たいと思うものしか見ようとしない――ユリウス・カエサル
●為政者たるものは憎まれることはあっても、軽蔑されることだけはあってはならない。(塩野七生)
●自分に当てはめられない基準を他人に当てはめるべきではない
――ノーム・チョムスキー
●さまざまな知識人、文化人、政党やメディアは一般の人々よりも右よりな立場を取る――ノーム・チョムスキー
●考えろ、考えろ、考えろ!――ジョン・マクレーン

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私はスーパーが好きではない。人が集まるところが苦手だ。
それでも、ときどきカミサンにつきあって買い物に行くことがある。
数日前もワインのつまみにチーズでも、と近くのスーパーに行った。
すると、チーズの隣に置いてあるバターの棚がやけにスカスカになっているのに気がついた。
棚には、
「ただ今、バターの入荷が少なくなっています。在庫は陳列してあるものだけになりますのでご容赦ください」
と貼り紙がしてあった。

ついにここまで来たか。

バターが不足しているという話は、昨年から聞いていた。
ある仕事で、パティシエとパン屋さんに話を聞く機会があったからだ。
バターが品薄になってきている。普段から取引が大きい店はいいが、町場の小さなお菓子屋さんやパン屋さんには行き渡らないことがある。商品を作るには欠かせない材料だから、業務用の品物を卸してもらえない店は仕方なくスーパーに走り、小売りの商品を買いあさっているというのだ。
今はなんとか商品を卸してもらっている店も、乳製品の価格が高騰し始め、苦労しているという。バターの在庫が切れて、マーガリンを使い始めているところもあるという。
「ウチはマーガリンなど使わない」と言っていた店が、今度はマーガリンの価格が高騰して手に入れられず、青くなっているという。

なぜ、こんな事態になったのか。
それは日本の農政が失敗したツケが回ってきたからである。

ことは2006年にさかのぼる。
当時、牛乳の消費が減って売れ残りが深刻な事態となっていた。
これを見た農水省は、牛乳が売れないのなら生産調整すべしとお達しを出した。
いかにも単純な解決法で、わかりやすいったらありゃしない。
しかし、農水省が出したお達しとは、単に牛から搾る乳の量を減らすというのでなく、乳牛そのものを殺処分することを意味する。
おかげで酪農農家にいる乳牛は食肉となり、目標通り数が減った。

これで目出度しと思いきや、去年の夏は猛暑だった。そのため残った乳牛がバテてしまい、お乳を出せなくなってしまった。その結果、牛乳が不足し始めた。
普段ならばこんなとき、オーストラリアが助けてくれる。
ところが、ご承知の通りオーストラリアは歴史的な干ばつで牛乳を輸出するどころではない状態。仕方なく、オランダなどヨーロッパの酪農国に頼み込んで牛乳を手配したのだそうだ。
もちろん高価格で。

けれども、そうやって入手した牛乳も、まずは飲料用に使われる。製造に手間のかかるバターは後回しで、飲料の次はヨーグルトなどの液状乳製品にまわされる。そして最後に回されるのがバター・チーズの固形乳製品となる。
しかし、せっかく作ったバターも、まずは購買力の高いスーパーなど量販小売店が優先的に仕入れていく。
メーカーにとっては安く買いたたかれる大口加工用のバターは、最後の最後にしかまわってこない。しかも量が限られているわけだから、スーパーに走るパン屋さんも出てくる。
スーパーの棚がスカスカになるわけだ。

そしてさらに悪いことには、乳牛を殺してしまったために牛乳をもとの生産量まで戻すのには、あと2年くらいかかるというのだ。
牛乳があまったら、牛を殺してしまえ。この単純すぎるバカな発想しかできなかった農水省のおかげで今、日本のバターはほんとうに不足してきている。不足しているから当然、価格も上がっている。可哀想な乳牛たち。そして可哀想な日本の国民。そのうち日本中のスーパーからバターが消えるかも?

しかもおかしいのは、飲料の牛乳は今のところ供給できているのだからバターにまわせばいいだろうに、農水省にはその融通を利かせることができない。あくまでも、飲料の次はヨーグルトを作るのであり、バターは最後に作られることになっているからだ。
つくづくおかしな国だと思うよ、この国は。
今年は小麦の価格が30%以上あがるし、このままだと乳製品全体の価格も上がるのは確実だ。大変な思いをするのはお菓子屋さんやパン屋さんだけではすまないだろう。

で、2006年当時、牛を殺させた農水省のトップは誰だったかというと、こいつらだ。
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自分で自分を殺処分してりゃ、世話ねえや。
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関連タグ : 農政の失敗, バター不足, 農林大臣, 殺処分, 価格高騰,

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