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酒好き、映画好き、本好き、落語好き、バイク好き、そして鬱。 ちょっとばかり辛い日もあるけれど、フンニャロメ~と生きてます。
◎心にとめおく言葉
●人は、自分が見たいと思うものしか見ようとしない――ユリウス・カエサル
●為政者たるものは憎まれることはあっても、軽蔑されることだけはあってはならない。(塩野七生)
●自分に当てはめられない基準を他人に当てはめるべきではない
――ノーム・チョムスキー
●さまざまな知識人、文化人、政党やメディアは一般の人々よりも右よりな立場を取る――ノーム・チョムスキー
●考えろ、考えろ、考えろ!――ジョン・マクレーン

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ノータリンの農水大臣・太田誠一が事実上更迭されたものの、食の安全と国民の健康に関わる重大な問題は国民の頭上に放り出されたままである。
中国製毒入りギョーザの問題は未解決だし、残留農薬メタミドホスにダイオキシンの毒性もしのぐというカビ毒アフラトキシンに汚染された毒入り米が食用に転売されていた事件は留まるところを知らない様相を見せている。
さらに、今度は再び中国発の毒入り食品が日本にも流通していたことが明らかになった。

こんどの有害物質はメラミンで、これを材料に混ぜるとタンパク質の量が多く見せかけられることから水で薄めた牛乳にこの物質を混ぜて中国の食品メーカーが乳児用粉ミルクとして販売していた。
ところがメラミンは人体に入ると結石を起こしやすく、このミルクを飲んでいた乳児が腎臓結石を起こし、死者まで出してしまった。

もともとメラミン入りの食品が問題になったのは、昨年、アメリカやカナダで中国産の原料を使ったドッグフードを食べた犬たちが、やはり腎臓結石を起こして死亡するという事件が相次いで起きたのが発端だった。総合栄養食として販売されているドッグフードには良質のタンパク質が多くふくまれていることになっているが、中国産の原料にはタンパク質を多く見せかけるために粗悪な小麦グルテンにメラミンを混入させていた。これを「プレミアムフード」などと偽って販売し、結果として2000頭以上の犬、猫も2000頭近くが命を落としてしまった。

愛犬家・愛猫家の間では、この事件によってちょっとしたパニックが起きたものだったが、昨年の段階ではまだ対岸の火事としてドッグフードメーカーや輸入会社は「日本で販売しているフードにはメラミンはふくまれていません」とアナウンスすることにやっきだった。

それが今年になって、やはり中国で、今度は人間が口にするものにメラミンが混入されて死者を出した。乳幼児を抱える中国の国民は今まさにパニックを起こしている。
今回のメラミン入り粉ミルクは安価な商品として、多くの一般庶民が購入して被害に遭っており、富裕層は高価だけれども本物のミルクを使って作られた製品を使っていたために被害がないというのがなんとも腹立たしい。

しかし対岸に向けた腹立たしさを、今度は日本国内に向けなければならなくなってしまった。
丸大食品(大阪府高槻市)は20日、同社の「抹茶あずきミルクまん」など菓子や総菜の5商品に、有害物質メラミンが混入している恐れがあるとして、商品の自主回収を始めたと発表した。同社はメラミン混入の牛乳を製造し、中国国内で死者まで出した現地の大手乳製品メーカー「伊利集団」から牛乳を購入、商品に使っていたことが分かったためだ。

事故米流通でも感じたことだが、焼酎を自主回収したアサヒビールにしろ、今回の丸大食品にしろ、利益を上げるために品質も価格も最低限の原料を使用していたためにこのような事態になったのではないかという疑念は深まるばかりだ。事故米を転売した悪徳業者どももそうだが、今は被害者面をしているメーカーも、結局のところ利益を上げることが何よりも重要とする新自由主義によって毒されていたとしか思えない。
事故米の場合は流通ルートに中間業者がいくつも介在し、彼らもまた儲けのことしか考えずに商売に励んだから、結果として残留農薬や猛毒のアフラトキシンに汚染された米が、和菓子の材料などでは高級米のような値段で売りさばかれていたというから慄然とする。
中国では金持ちは毒入りミルクを飲まずにすんだかもしれないが、日本の場合は誰が、いつ、どこで毒入り食品を口にしているか分からないところが恐ろしい。

花束を贈られ、拍手を受けながら農水省を後にした太田誠一は在任中、毒入り米から作られた焼酎には毒入りギョーザにふくまれる有毒成分の60万分の1しかふくまれていないから人体には影響がないと断言していた。
けれども、たとえ60万分の1にせよ、毒は毒に変わりないのだ。毒入りギョーザの60万分の1の毒が入った焼酎を飲み、有毒米が混じった握り飯を食べ、メラミン入りのミルクまんをデザートにしていたら、人間の体はどうなってしまうのだろう。
メーカーは問題のある商品を自主回収して責任を取ったようなポーズを見せるが、本当のところ、他の商品がどれだけ安心なのかわかったものではない。

さらに小中学校では給食に毒入り米を使ったオムレツや卵焼きが出されていたことも分かった。給食などはどこも材料費をギリギリに切り詰めているだろうから、安い価格で流通していた毒入り米はもっと長期にわたって使われてきたことだろう。

それもこれも事故米を悪徳業者に買い取らせ、遣りたい放題にさせてきた農水省にいちばんの責任がある。
今、日本では農水省の主導による壮大な人体実験が行われていると言っていいだろう。
微量にせよ、有害物質を数種類、長期にわたって摂取することによって国民の健康にはどんな影響が出るのか。
必要ならば文科省と厚労省も協力して貴重なデータを取ればいい。

国民の食と安全を守るべき為政者が責任を放棄したこの国で、人々の生活と健康がこれからどうなっていくのか。社会保障を削れるだけ削ろうとしているこの国がどうなるのか。

壮大でバカげた実験の場に、われわれは立ち会わされているのである。

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関連タグ : 農水省, 毒入りギョーザ, 毒入り米, メラミン, 人体実験,

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