上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
酒好き、映画好き、本好き、落語好き、バイク好き、そして鬱。 ちょっとばかり辛い日もあるけれど、フンニャロメ~と生きてます。
◎心にとめおく言葉
●人は、自分が見たいと思うものしか見ようとしない――ユリウス・カエサル
●為政者たるものは憎まれることはあっても、軽蔑されることだけはあってはならない。(塩野七生)
●自分に当てはめられない基準を他人に当てはめるべきではない
――ノーム・チョムスキー
●さまざまな知識人、文化人、政党やメディアは一般の人々よりも右よりな立場を取る――ノーム・チョムスキー
●考えろ、考えろ、考えろ!――ジョン・マクレーン

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
私は知らなかったのだが、今日10月1日は「日本酒の日」なのだそうだ。
なんでまた、この日が「日本酒の日」なのか。またどこかのテレビ局がやってるみたいに、勝手に語呂を合わせてコマーシャルでもやろうという魂胆かと思ったら、そうでもないらしい。

ある日本酒メーカーのHPによると、次のような意味合いがあるのだそうだ。
まず、「酒」という文字は「酉」に由来する。十二支の10番目が「酉」であり、10月は10番目の月にあたる。さらに「酉」は酒壺の形を表す象形文字で、酒を意味するのだそうだ。
また、1965年以前の酒造年度は「10月1日から」と定められていた。蔵元ではこの日を「酒造元旦」として祝っていたという。そこで1978年いらい、日本酒造組合中央会では10月1日を「日本酒の日」に制定した。

10月といえば原料となる酒米の新米が収穫される時期であり、新酒の醸造が始まる季節である。これからどんどん寒くなる気候に合わせて造る酒は「寒造り」と呼ばれ、半年以上も貯蔵・熟成した酒は「冷やおろし」として10月の今ごろから出荷が始まる。

日本には心を込めて醸造し、生産量は決して多くはないけれど、上質で美味い酒を作り続けている酒蔵がいくつもある。
けれども最近は、若者の日本酒ばなれが進んでいるとかで、日本酒の売り上げは年々少なくなっており、仕方なく酒造りを諦める酒蔵もあるという。日本酒好きの私としてはなんとも残念な話である。

日本酒といえば、いまだに問題が解決していないどころか、事件の闇はどんどん深まっている観のある三笠フーズをはじめとする悪徳業者と農水省による事故米転売事件について、書いておきたいことがある。

私は、酒造メーカーがなぜ事故米などという品質的に劣った原料を使ったのかが分からなかった。もしかすると、酒造メーカーは原料費を節約するために安い原料米を仕入れていたのではないかと思っていた。
これについては西酒造が新聞に広告を出し、事故米は転売を重ねることで価格をつり上げる操作がなされており、メーカーが買う時には他の米と変わらない価格になっていたことが分かった。
しかし、それでも疑問が残るのは、価格的に見分けがつかなかったとしても、原料米を見た時に問題がある米だということがなぜ分からなかったのだろうということだ。

これについては、焼酎メーカーがテレビの取材に答えていた。それによると、酒蔵は多くの場合(とくに規模が小さいほど)精米設備を持っていない。そこで原料米を仕入れると、その米を精米設備のある卸屋なりで精米してもらい、酒造りに必要な部分だけを納入させていたというのだ。だから、もし精米を請け負った業者が悪質で「ひねり」という手段を使って酒蔵が仕入れた米を事故米とすり替え、その上で精米してしまえば酒蔵にはもうその米が事故米であるかどうか見分けることは不可能だというのだ。

日本酒を造る場合、原料米はその目的によって50~60%も周囲の部分を削り、芯に近い部分だけを用いる。だから、本当は事故米で周囲にカビが付着していたとしても、その部分を削ってしまえば見た目には問題のない米と区別するのは難しい。

こうした事情を考えれば、酒造メーカーが「自分たちは騙された」というのもようやく納得がいくというわけだ。

昨日はこの問題に関連して、広島にある酒類総合研究所が、汚染米で製造した可能性がある「美少年酒造」(熊本県)の清酒1点から農薬を検出したという発表があった。
検出された農薬は数値では測定できないほど微量のアセタミプリドという成分だったという。同研究所によると、農薬は米を蒸した段階で揮発したとみられるとのことだが、いかに微量であるにせよ、やはり農薬はふくまれていたのだ。

これを報じたのは共同通信だが、記事の見出しは「事故米清酒から微量農薬 美少年酒造、基準値下回る」とある。
たしかに測定値は数値にならないほどの微量だったかもしれないが、農薬は農薬である。いくら基準値を下回っていても、こんな酒は飲むわけにはいかない。農水省などは基準値を下回っていれば飲んでも大丈夫と言いそうだが、それならば自分たちが全部買い取って飲めばいい。
実際には農水省が安全宣言を出したわけでもなく、事故米を原料にしたと思われる酒は自主回収されたのだから、やはり怒るべきは酒造メーカーだろう。

それにしても、毒物が関わる事件では必ず「基準値」という言葉が出てくるが、疑問に思うのは基準値を下回っていればその物質を摂取してもかまわないようにとらえて国やメーカーは発表するケースが多いことだ。
どんなに微量であっても、有害物質はどこまでいっても有害なのであり、微量だからといって摂取していいはずがない。
今問題になっている中国製乳製品のメラミンにしても、丸大食品が販売した「クリームパンダ」にふくまれていたものは微量で、生涯にわたって毎日39個食べても健康に影響はないなどという発表をしているが、丸大食品はそんな発表をしてしまって大丈夫なのだろうか。私だったら絶対にそんなもの食べたくないし、私が丸大食品の人間だったら、毎日39個食べても大丈夫ですなどというよりも、とにかく食べないでくれと言うと思う。
メーカーとしての消費者に対する責任とは、そういうものなのではないのか。

日本酒にしてもそうだ。
せっかく今日は「日本酒の日」なのだ、酒造メーカーはそれこそ今回の事件を取り上げ、日本酒にかけられた国民の疑いを晴らすのに役立てるべきだったのではないだろうか。
なぜ汚染された米を原料として使ってしまったのか、そのいきさつを十分に説明すると同時に、疑いのある商品はすべて回収したこと、今後は原料米に対する管理を徹底することなどをアピールすべきである。
日本酒を飲む人口が減っていると嘆く前に、説明すべきは説明してその上で、自分たちは素晴らしい日本酒を造っているのだと誇って欲しい。

日本酒を愛する者の一人として、そんなことを思いつつ、今夜も美味い酒が飲めたらな、などと思っている次第だ。

スポンサーサイト

関連タグ : 日本酒の日, 汚染米, 農薬, 基準値, メラミン,

ノータリンの農水大臣・太田誠一が事実上更迭されたものの、食の安全と国民の健康に関わる重大な問題は国民の頭上に放り出されたままである。
中国製毒入りギョーザの問題は未解決だし、残留農薬メタミドホスにダイオキシンの毒性もしのぐというカビ毒アフラトキシンに汚染された毒入り米が食用に転売されていた事件は留まるところを知らない様相を見せている。
さらに、今度は再び中国発の毒入り食品が日本にも流通していたことが明らかになった。

こんどの有害物質はメラミンで、これを材料に混ぜるとタンパク質の量が多く見せかけられることから水で薄めた牛乳にこの物質を混ぜて中国の食品メーカーが乳児用粉ミルクとして販売していた。
ところがメラミンは人体に入ると結石を起こしやすく、このミルクを飲んでいた乳児が腎臓結石を起こし、死者まで出してしまった。

もともとメラミン入りの食品が問題になったのは、昨年、アメリカやカナダで中国産の原料を使ったドッグフードを食べた犬たちが、やはり腎臓結石を起こして死亡するという事件が相次いで起きたのが発端だった。総合栄養食として販売されているドッグフードには良質のタンパク質が多くふくまれていることになっているが、中国産の原料にはタンパク質を多く見せかけるために粗悪な小麦グルテンにメラミンを混入させていた。これを「プレミアムフード」などと偽って販売し、結果として2000頭以上の犬、猫も2000頭近くが命を落としてしまった。

愛犬家・愛猫家の間では、この事件によってちょっとしたパニックが起きたものだったが、昨年の段階ではまだ対岸の火事としてドッグフードメーカーや輸入会社は「日本で販売しているフードにはメラミンはふくまれていません」とアナウンスすることにやっきだった。

それが今年になって、やはり中国で、今度は人間が口にするものにメラミンが混入されて死者を出した。乳幼児を抱える中国の国民は今まさにパニックを起こしている。
今回のメラミン入り粉ミルクは安価な商品として、多くの一般庶民が購入して被害に遭っており、富裕層は高価だけれども本物のミルクを使って作られた製品を使っていたために被害がないというのがなんとも腹立たしい。

しかし対岸に向けた腹立たしさを、今度は日本国内に向けなければならなくなってしまった。
丸大食品(大阪府高槻市)は20日、同社の「抹茶あずきミルクまん」など菓子や総菜の5商品に、有害物質メラミンが混入している恐れがあるとして、商品の自主回収を始めたと発表した。同社はメラミン混入の牛乳を製造し、中国国内で死者まで出した現地の大手乳製品メーカー「伊利集団」から牛乳を購入、商品に使っていたことが分かったためだ。

事故米流通でも感じたことだが、焼酎を自主回収したアサヒビールにしろ、今回の丸大食品にしろ、利益を上げるために品質も価格も最低限の原料を使用していたためにこのような事態になったのではないかという疑念は深まるばかりだ。事故米を転売した悪徳業者どももそうだが、今は被害者面をしているメーカーも、結局のところ利益を上げることが何よりも重要とする新自由主義によって毒されていたとしか思えない。
事故米の場合は流通ルートに中間業者がいくつも介在し、彼らもまた儲けのことしか考えずに商売に励んだから、結果として残留農薬や猛毒のアフラトキシンに汚染された米が、和菓子の材料などでは高級米のような値段で売りさばかれていたというから慄然とする。
中国では金持ちは毒入りミルクを飲まずにすんだかもしれないが、日本の場合は誰が、いつ、どこで毒入り食品を口にしているか分からないところが恐ろしい。

花束を贈られ、拍手を受けながら農水省を後にした太田誠一は在任中、毒入り米から作られた焼酎には毒入りギョーザにふくまれる有毒成分の60万分の1しかふくまれていないから人体には影響がないと断言していた。
けれども、たとえ60万分の1にせよ、毒は毒に変わりないのだ。毒入りギョーザの60万分の1の毒が入った焼酎を飲み、有毒米が混じった握り飯を食べ、メラミン入りのミルクまんをデザートにしていたら、人間の体はどうなってしまうのだろう。
メーカーは問題のある商品を自主回収して責任を取ったようなポーズを見せるが、本当のところ、他の商品がどれだけ安心なのかわかったものではない。

さらに小中学校では給食に毒入り米を使ったオムレツや卵焼きが出されていたことも分かった。給食などはどこも材料費をギリギリに切り詰めているだろうから、安い価格で流通していた毒入り米はもっと長期にわたって使われてきたことだろう。

それもこれも事故米を悪徳業者に買い取らせ、遣りたい放題にさせてきた農水省にいちばんの責任がある。
今、日本では農水省の主導による壮大な人体実験が行われていると言っていいだろう。
微量にせよ、有害物質を数種類、長期にわたって摂取することによって国民の健康にはどんな影響が出るのか。
必要ならば文科省と厚労省も協力して貴重なデータを取ればいい。

国民の食と安全を守るべき為政者が責任を放棄したこの国で、人々の生活と健康がこれからどうなっていくのか。社会保障を削れるだけ削ろうとしているこの国がどうなるのか。

壮大でバカげた実験の場に、われわれは立ち会わされているのである。

関連タグ : 農水省, 毒入りギョーザ, 毒入り米, メラミン, 人体実験,

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。