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酒好き、映画好き、本好き、落語好き、バイク好き、そして鬱。 ちょっとばかり辛い日もあるけれど、フンニャロメ~と生きてます。
◎心にとめおく言葉
●人は、自分が見たいと思うものしか見ようとしない――ユリウス・カエサル
●為政者たるものは憎まれることはあっても、軽蔑されることだけはあってはならない。(塩野七生)
●自分に当てはめられない基準を他人に当てはめるべきではない
――ノーム・チョムスキー
●さまざまな知識人、文化人、政党やメディアは一般の人々よりも右よりな立場を取る――ノーム・チョムスキー
●考えろ、考えろ、考えろ!――ジョン・マクレーン

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昨日のエントリで、私は軍事政権というものがどうして自国の民を虐げるのか、それが分からないと書いた。
これはほんとうに私の心に発した素朴な疑問である。

なぜなら、自国の民が虐げられ、疲弊していけば生産能力が落ちて、まず国力が落ちるだろう。そのうえ、国際社会からは非人道的な政治を行っていると非難され、信用を失う。
国にとっていいことは何もないはずなのだ。

軍事政権とは、軍部首脳が政権を直接担当することにより、行政・司法・立法の一手に握り、その結果として憲法の停止や戒厳令の布告など恣意的な政治を行うものとして知られる。
その目的は、ひとえに軍部関係者や軍組織が利益を得ることにある。
したがって、国民の意思や現体制に対する批判は無視するか徹底的に弾圧して自らの権益を守ろうとする。
つまり、国民がどんなに疲弊し、国力が弱まっても、軍部が潤っていられる限りはその姿勢は変わらないということだ。
サイクロン

私は、今、大型サイクロンによって未曾有の被害を出している国の名を「ミャンマー」とは呼ばない。この名称は1989年6月に政権を樹立した軍事政権によって改められたもので、日本政府は無批判にこれを承認してマスコミもそれに従っているが、軍事政権によって苦しめられている国民のことを思えば、とてもこの名称を受け入れるわけにはいかない。よって私はこの国を以前の「ビルマ」と呼ぶことにする。

ビルマでは、サイクロンによる死亡者数が10万人を超える可能性もあるというほどの甚大な被害が出ている。
これに対して国連は各国に総額1億8730万ドル(約196億円)の支援拠出を要請しているが、軍事政権は救援物資は受け入れているものの、人的救援はビザの発行を拒否するなどして頑なな態度を取っている。
のみならず、現政権はこれほどの非常事態にあるにもかかわらず、10日に予定された新憲法案の国民投票を強行した。
国民投票
軍事政権は選挙を実施することで、この国でも民主化が進展したことをアピールする狙いを持っているが、肝心の新憲法案の内容とは、まったく笑いたくなるほど軍部に都合がいい内容ときている。

1.大統領は、配偶者に外国の市民権を持つ者がいないことを要件とする。つまり、イギリス人を夫に持つアウン・サン・スー・チーさんの立候補を事実上封じることを狙いにしていることは明らかだ。

2.議会は、議席の4分の1は、国軍司令官が指名する軍人が占めるものとする。また議員の立候補資格は、過去に犯罪歴がないことが要件。これは、民主化運動をした者の立候補を封じる目的があるもの。

3.憲法改正には議員の75%の賛成が必要とする。軍人議員が25%を占める議会では、これにより実質的に憲法改正は困難になる。

4.非常事態には、全権を軍司令官に委譲することができる。

以上を見ただけでも、いかにこの憲法案が軍部に都合よく作られたものであるかということがわかる。

ビルまでは今、多数の死亡者が出ただけでなく、救援物資が行き渡らないことから飢餓的状況が発生している。またインフラが破壊されたことで衛生上の問題も深刻化している。
多くの国民が家族を失い、飢えに苦しみ、伝染病の恐れにおののいているというのに、軍事政権は陳腐な憲法案を提出し、20年ぶりに行われる選挙だといって民主化をアピールしようとしているのだ。

だれが見ても、この軍事政権による国の運営は滅茶苦茶だということは明らかであり、このままではビルマという国そのものがやせ衰えていくのではないかと思いたくなる。
それでも軍事政権が強気でいられるのはなぜか。
それは、後ろ盾に中国がいるからだ。

軍事政権と強い結びつきを持っている中国は、以前からこのデタラメな政府を厚く援助してきた。その見返りとして中国は、軍事的にビルマを利用する権利を得てきたのだ。
中国は、今回のサイクロン被害に対する援助では、国際社会からの厳しい目が向けられていることから突出した援助をせずに様子見をしているが、軍事政権からすれば、中国がついていてくれるかぎりはいくらでも悪逆非道なことをしても許されるという思い上がりがある。

かくして、国民から見れば「クソ食らえ」な新憲法案は、圧倒的多数で可決されることになる。
それは当たり前だ。
サイクロンに生活を木っ端微塵に打ち砕かれた国民は投票どころではなかったろうし、よしんば投票しようと思っても、軍部による厳しい監視の目が光っていて、とても反対票など投じることはできないからだ。

憎むべきはサイクロン以上に、長きにわたって国民を苦しめ続けている軍事政権である。
そして、その政権をバックアップしている中国である。

日本国民は、せめてこれからは、あの国のことを「ミャンマー」などと呼ばずに「ビルマ」と呼ぶことにしたらどうだろう。
そして、クソ食らえな政府を支援している共産党独裁政権国家の中国で開かれるオリンピックを拒否したらどうだろう。

私は民主主義がいちばんすぐれた体制だとは必ずしも思わない。
政治はどんな体制であれ、国民に夢と希望を与えるものでなければならないと思っており、それを実現する可能性が、今のところいちばん高いのが民主主義体制だと思うから、これを支持している。

だから軍部という、一部の人間と組織だけが利権を握り、ひたすらその利潤を追求していくという体制は許し難いと思う。いつかは救われる日が来ると大衆に幻想を抱かせる共産主義やカルト宗教よりもひどいといっていいかもしれない。

しかし、振り返ってみれば、今の日本もまた、一部の政治家と企業だけが利権を握り、利潤を追求していることに変わりはないのではないか。
日本は、軍部でこそなかったが、自民党(と公明党)という恣意的な政治を行う集団に長らく苦しめられている。

ビルマでの民主化を応援するとともに、日本における自公政権の打破に、われわれはこれからも真剣に取り組んでいかなければならないと思う。


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関連タグ : ミャンマー, 軍事政権, 中国, サイクロン, 民主化,

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