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酒好き、映画好き、本好き、落語好き、バイク好き、そして鬱。 ちょっとばかり辛い日もあるけれど、フンニャロメ~と生きてます。
◎心にとめおく言葉
●人は、自分が見たいと思うものしか見ようとしない――ユリウス・カエサル
●為政者たるものは憎まれることはあっても、軽蔑されることだけはあってはならない。(塩野七生)
●自分に当てはめられない基準を他人に当てはめるべきではない
――ノーム・チョムスキー
●さまざまな知識人、文化人、政党やメディアは一般の人々よりも右よりな立場を取る――ノーム・チョムスキー
●考えろ、考えろ、考えろ!――ジョン・マクレーン

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都会の雑踏を歩いていれば、誰でも一度ならず目にするのはホームレスの姿だ。
歩道の片隅に段ボールをつなぎ合わせ、なかにはどこから持ってきたのか布団まで敷いて寝ている者もいる。
よれよれの、季節外れの服を着た、いかにも垢まみれの彼らの姿を見れば、誰だって近づこうとしないだろう。

少し前まで、彼らのことは働く意志がない社会からのはみ出し者のように思っていた。
世の中に今のように勝ち組だとか負け組だとかいう概念が生まれる前から、浮浪者と呼ばれるホームレスはいたのだし、ゴミあさりをしている彼らの姿を見るにつけ、私は眉をひそめずにいられなかった。

しかし、今は少しだが、そうした見方が違ってきている。
彼らの中には働こうにも住むところがなく、住むところがなければいくら職を探しても仕事をくれるところなどあるわけがないわけで、やむにやまれずホームレス生活を続けている者がいるのだ。
生活保護を訴える
昨日、東京都内でホームレス生活を送っている横山正美さん(57)が、新宿区を相手取り、所持金もなく住む場所もないのに生活保護を支給しないのは違法だとして、東京地裁に訴えを起こした。横山さんは派遣労働を繰り返して生活していたが、仕事を打ち切られて収入を断たれ、仕方なくホームレス生活を始めた。なんとか仕事を探そうとしたが、住所不定で連絡先もないのでは就職などできるわけがない。毎日の生活は路上に寝泊まりし、雑誌を拾ってきて売ってわずかな金を得る他はボランティアの炊き出しに頼るしかなかったという。

このような状況にありながら、生活保護の申請を受けた新宿区は「仕事は十分に確保できる状態」として却下していた。

こうした事実は全国を見れば無数にあるのだろう。
そこに共通しているのは、行政の冷酷さだ。
今の社会では、たとえ住居があっても50代で新しく仕事を見つけることは難しい。
まして住所も連絡先もなく、ホームレスをしているというのでは、仕事が見つかる可能性は皆無だろう。いくら本人に仕事をしようという意志があり、ホームレス生活から逃れたいという思いがあっても、このままでは希望を叶えることは非常に困難だ。

こういう弱い立場の人たちを助け、最低限の生活が送れるようにしてやるのは行政の役目であり、生活保護はそのための大切な手段であるはずだ。

しかし実際には、どの役所でも生活保護の申請を受けることに難色を示す。ほんの少しでも要件を満たしていないと見れば、即座に申請を却下する。申請者がどんなに困っているかということは、まったく斟酌されることはないようだ。

生活保護をめぐる非情な措置は、これまで何度もニュースになってきた。生活保護を受けていた男性が役所から辞退を迫られ、やむなく辞退した結果、餓死してしまった北九州の事件は記憶に新しい。

生活保護は、ホームレスをはじめとする生活困窮者にとって最後のセーフティネットとして機能しなければならないものだ。
しかし現実には、特別な事情がない限りこの制度を利用することができないようになっている。
その裏には社会保障費の削減という政府の政策が横たわっているからだろうし、生活保護を適用するための共通のガイドラインのようなものが明確になっていないということもあるだろう。そしていちばんの原因になっているのは、担当窓口の人間が、基本的に生活保護は受けつけない方針で仕事をしていることにあるだろう。

生活保護を無制限に支給していたのでは、不正受給者が後を絶たないと彼らはいう。
しかし、それをいうなら不正をして私腹を肥やす役人も後を絶たないではないか。今年だけでもどれだけ役人どもの不正が表沙汰になったことだろう。
それなのに、役人たちのボーナスは今年、みなアップしているのである。
これは不平等であり不公正というものだろう。

不正受給者に対しては後からいくらでも厳正な処置をするとして、まずはほんとうに困った人を助けることを第一にする制度に、生活保護システムを改めるべきである。

訴えを起こした横山さんは言っていた。
「ずっと長いこと支給してくれといっているわけじゃない。仕事を見つけるまでの6ヶ月間程度、部屋を借りて生活するための資金を支給してもらいたいだけだ」

彼の訴えは悲痛だ。もし生活保護が受けられなければ、労働意欲はあるにもかかわらず、横山さんはホームレス生活を強いられることになる。
働きたい人間を働かせず、生活していきたい人間に生活を許さない制度。
今ある生活保護制度は、今後、なんとしても改めていかなければならないものである。

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関連タグ : ホームレス, 生活保護, セーフティネット, 社会保障,

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