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酒好き、映画好き、本好き、落語好き、バイク好き、そして鬱。 ちょっとばかり辛い日もあるけれど、フンニャロメ~と生きてます。
◎心にとめおく言葉
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●為政者たるものは憎まれることはあっても、軽蔑されることだけはあってはならない。(塩野七生)
●自分に当てはめられない基準を他人に当てはめるべきではない
――ノーム・チョムスキー
●さまざまな知識人、文化人、政党やメディアは一般の人々よりも右よりな立場を取る――ノーム・チョムスキー
●考えろ、考えろ、考えろ!――ジョン・マクレーン

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倖田來未という歌手がこのところバッシングされている。
なんでも自分が受け持つラジオの番組で「35歳になると羊水が腐る」といった言葉が聴取者の不興を買ったらしく、抗議の電話が相次いということだ。
挙げ句、倖田はHPで謝罪し、当面の番組出演を自粛した。
倖田來未
ところが世間様はそれだけでは許さなかった。ネットの掲示板では誹謗中傷の書き込みが続き、倖田をCMに起用していた企業は、その放送を中止した。
自宅にこもっているらしい倖田來未は、今ごろさぞかし世の中様の恐ろしさを思い知って泣き濡れていることだろう。

バッシングが続いている昨日、毎日新聞にこんな記事が出た。
厚労省の研究班の調査によると、「一緒にいて安心できる家族や友人がいないなど、社会的な支えが少ない人は、脳卒中による死亡の危険性が高くなる」という結果が出たというのだ。

さて、倖田の発言を聞いて不快に思ったのは高齢出産した女性が多かったようで、彼女らにしてみれば自分が妊娠しちゃんと子どもを生んでいるのに羊水が腐っていたとは何事かということだろう。あるいは、これから子どもを生もうという若い女性も、自分の体内にできる羊水が年取ってしまうと腐るとは何事かと思ったに違いない。
倖田にしてみれば単なるジョークのつもりだったろうが、35歳を過ぎると体の中が腐ってくるといわれれば、たしかに誰だって不快に思うに違いない。

一方、毎日の記事の方はどうだ。家族や友人がいないと脳卒中になる確率が高くなる。この記事を口伝えしていけば「友人もいない人間は頭が腐って死ぬ」ということになるかもしれない。
私は自由業で、普段はほとんど外出せず家の中で仕事をしている。またうつ病だから、人と会うのを必要がない限り避けているし、昔からの友人との関係も絶ってきた。家族はいるものの、ほとんどひとりでいる時間が長い。
私にしてみれば、この記事を読んだとき、もしかすると自分も脳卒中になるかもしれないなと思った。思ったけれども、べつに不快に思うわけではなかったし、調査をした厚労省に抗議の電話をしようとも思わなかった。私にとっては、こちらの方がよほどショッキングだったが、厚労省のHPにきつい言葉で「ふざけんじゃねえよ。社会保障も満足にしないでおいて、無責任な研究報告ばかりするな!」とは書き込まなかった。
そして世の中の反応も、この調査結果のために何か混乱が起きたということはなかったようだ。

倖田來未のいった言葉は、根も葉もないデタラメである。
しかし、だからといって社会ぐるみでこうまで叩くのはフェアとはいえないのではないか。
これまでさんざん倖田をもちあげ、CMに起用して儲けさせてもらった企業が、手の平を返したようにCMを打ち切るのは、あまりに冷酷なのではないのか。なぜ、事態を静観しようとしなかったのだろう。根も葉もない言葉に逆上した世の中様と一緒になって倖田叩きに手を貸すのだろう。まだ若い、才能もあるだろう女性を怯えさせるほどの仕打ちを、社会全体が行う必要がどこにあるのだろう。

おかしいんじゃないのか、世の中様は。

私はべつに倖田來未のファンでも何でもないが、これまでの報道を見ていると異常にしか見えない。35歳を過ぎると羊水が腐るなど、だれも信じてはいないだろうに。それなのに、どうしてかくも容赦なく叩く必要があるのだ?
寛容であれと、いまさら説く気にもならない。
怒るなら、その矛先を向けるべきものが他にあるだろう。
物価がどんどん上昇しているのに何ら手を打たない政府に対して怒るべきだろう。
急病になっても医者がいない病院が増えている事態に怒るべきだろう。
社会格差が広がっているのに、ワーキング・プアが増えているのに、救いの手をさしのべようとしない政府に怒るべきだろう。

妄言に過剰反応するエネルギーがあるのなら、ほんとうの出鱈目をやっている自民党の政治家や官僚どもを思い切りバッシングすべきだろう。いつまでも煮え切らず、暫定税率廃止などと世迷い言をいっている民主党を叩くべきだろう。
なぜ、これらは許せるのだ。
世の中様は、叩きやすいものしか叩かないのか。

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ちなみに、厚労相の舛添要一は、現状の医師不足について、こんなことを言っている。
「医者は十年後にしか育たない。仮に、いま足りない医師をばーんと増やしたら、十年たったら余って医者のホームレスが生まれることになる」

叩くべきは、こういう奴の言葉だろう。

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関連タグ : 倖田來未, バッシング, 厚労省,

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